報じられているのは、国連の専門機関、国際電気通信連合(International Telecommunications Union、ITU)のハマドゥーン・トゥレ(Hamadoun Toure)事務総局長による、「次の世界大戦はサイバースペースで起きるかもしれない」という警鐘。
今や国のも商業、金融、医療、緊急サービス、食品流通などにおいてテクノロジーに「非常に依存した」状態であることから、サイバー攻撃による大打撃を被る可能性を指摘し、サイバー攻撃という形で世界大戦が始まるかも知れないと言う警鐘だと報道は言う。
報道はその後、サイバー攻撃の事例や、サイバー攻撃撲滅を求める活動についても報じている。
「第3次大戦がサイバースペースで起こる。」と言うのは仲々興味深い構想だ。ロシアによるグルジア侵攻の際にサイバー攻撃が併用されたという報道や、米国口だしているキャッチフレーズNCW (Network Centric Warfare ネットワークを中心とした戦争形態)とも相通じるものがある。
戦争の目的は、戦争に勝つこと。戦争に勝つとは、相手国に自国の言うことを聞かせること。相手国を屈服させさえすればよいのだから、戦略爆撃入門にも記したとおり、相手の罫線意志を奪うのも一法であり、サイバー攻撃で敵国に大打撃を与えられるのならば、その方法を使わない手はないと考えるべきだろう。むしろ、直接的な死者が出ず(※1)、攻撃者の正体が隠匿しやすい分だけ攻撃のハードルは低い。
勿論、「言うことを聞かせる」には直接交渉が必要になろうから、国同士の戦争ならば、サイバー攻撃と降伏交渉或いは物理的な武力攻撃と併用される可能性が高い。
端っから交渉する気のないテロリストならばこの限りではないから、匿名のままサイバー攻撃を受け続けるという事態もあり得るだろう。この場合、相手が匿名の敵国である可能性もあるから、戦時と平時の区別は相当曖昧なことになる。
いずれにセヨサイバー攻撃という新たな攻撃手段に対し、国としては何らかの防衛手段を考えるべきであり、普通で考えればそれは、自衛隊(※2)に国防サイバー部隊を(兼任かも知れないが)創設・確立・充実させる事が必要になる。
自衛隊の任務はさらに多様化する。当然防衛費の増額だって必要だ。
我が3自衛隊は、そうでなくても冗長性が不足なのだから。
今や国のも商業、金融、医療、緊急サービス、食品流通などにおいてテクノロジーに「非常に依存した」状態であることから、サイバー攻撃による大打撃を被る可能性を指摘し、サイバー攻撃という形で世界大戦が始まるかも知れないと言う警鐘だと報道は言う。
報道はその後、サイバー攻撃の事例や、サイバー攻撃撲滅を求める活動についても報じている。
「第3次大戦がサイバースペースで起こる。」と言うのは仲々興味深い構想だ。ロシアによるグルジア侵攻の際にサイバー攻撃が併用されたという報道や、米国口だしているキャッチフレーズNCW (Network Centric Warfare ネットワークを中心とした戦争形態)とも相通じるものがある。
戦争の目的は、戦争に勝つこと。戦争に勝つとは、相手国に自国の言うことを聞かせること。相手国を屈服させさえすればよいのだから、戦略爆撃入門にも記したとおり、相手の罫線意志を奪うのも一法であり、サイバー攻撃で敵国に大打撃を与えられるのならば、その方法を使わない手はないと考えるべきだろう。むしろ、直接的な死者が出ず(※1)、攻撃者の正体が隠匿しやすい分だけ攻撃のハードルは低い。
勿論、「言うことを聞かせる」には直接交渉が必要になろうから、国同士の戦争ならば、サイバー攻撃と降伏交渉或いは物理的な武力攻撃と併用される可能性が高い。
端っから交渉する気のないテロリストならばこの限りではないから、匿名のままサイバー攻撃を受け続けるという事態もあり得るだろう。この場合、相手が匿名の敵国である可能性もあるから、戦時と平時の区別は相当曖昧なことになる。
いずれにセヨサイバー攻撃という新たな攻撃手段に対し、国としては何らかの防衛手段を考えるべきであり、普通で考えればそれは、自衛隊(※2)に国防サイバー部隊を(兼任かも知れないが)創設・確立・充実させる事が必要になる。
自衛隊の任務はさらに多様化する。当然防衛費の増額だって必要だ。
我が3自衛隊は、そうでなくても冗長性が不足なのだから。
<注釈>
(※1)間接的には、相当な死者を出すことがあり得る。たとえば航空管制・交通管制を乗っ取ることで交通事故を多発させるとか、工場設備やプラント等を操作し暴走させるとか。
(※1)間接的には、相当な死者を出すことがあり得る。たとえば航空管制・交通管制を乗っ取ることで交通事故を多発させるとか、工場設備やプラント等を操作し暴走させるとか。
(※2)海上保安庁や警察にではなく。