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報じられているのは今年の4月に改正された来た朝鮮憲法。その全文を入手した韓国・統一省が講評したところによれば、
)鳴鮮の新憲法は金主席=将軍様の権限が強化されている
◆ 峩産主義」と言う言葉がなくなり、金主席提案の「先軍主義」が先代の「主体思想」と同格に扱われている。
との事である。
「北朝鮮は金総書記も出席した4月の最高人民会議で改正憲法を採択。」とも報じられているから、「最高人民会議」が日本の国会に当たる議決機関であり、国民の選挙により議員が選出されている「最高人民会議の採択」が来た朝鮮憲法改正には必要であることも判る。
但し、北朝鮮の選挙である。
つねに「投票率100%で支持率100%」の結果となる選挙である。早い話がインチキ以外のなにものでもない茶番選挙。その茶番選挙で「選出された」議員たちが集まって「国民を代表して憲法改正につき真剣に討論」した何て信じられる人は、頭のネジが二,三本抜け落ちていると思って間違いない。
4月に新憲法が採択された際どんなやりとりがあったか、その議事録が公開されているかも(されてないだろうな・・)定かではないが、原案通り採択された(それも多分、全会一致で)であろう事は、賭けても良い。つまりは茶番最高人民会議なのだが。
閑話休題(それはさておき)
この報道から判ることがいくつかある。
一つには、北朝鮮でも憲法改正はするし、その手続きもあると言うこと。当たり前なんだが、北朝鮮憲法は「不磨の大典」ではないと北朝鮮自身が認めているし、「北朝鮮の憲法が改正されたのはほぼ11年ぶり。」とも報じられているから、結構な頻度で憲法を改正しているものと見える。
64年前に占領軍から押し頂いた憲法を、その憲法に書いてある改正手続きに則って改正の議論を始めようと言う場さえ設けさせないとマニュフェストに唱ってしまえる社民党や、同憲法に従うと「ややこしい」から自衛隊なんかなくして「非同盟・中立・非核・非武装」の「非核の傘」を進めよう何て譫言を口走る輩より、北朝鮮の方がまだ理性的と言うことになる。曲がりなりにも金王朝を二代60年以上存続させているだけの事はあると言うべきか。
二つには、北朝鮮もとうとう「共産主義」の旗を降ろしたと言うこと。
北朝鮮なんかに掲げられては、共産主義の旗の方が迷惑だったかも知れないし、また憲法の文言が変わっただけで一党独裁体制と将軍様の独裁は益々磨きが掛かっているのだが、「共産主義」と言う旗だけは降ろした。
旗に、もはや旗としての価値がなくなったと言うことだろう。
マルクス以来の「共産主義」という壮大な夢(その大半は悪夢)は、ソ連崩壊によってその趨勢はすでに明らかになってはいるが、ここにまた一つその証左が加わったわけだ。
尤も、北朝鮮のすぐ隣に未だ共産党一党独裁を国是とする中国が鎮座ましましているのだが。
三つには金正日総書記に見られる「二代目の危うさ」だ。
先代が偉大であると、その後継者がそれを苦にして冒険的・投機的になったりして先代以上の偉業を成そうとすることが、往々にしてある。また往々にして失敗するのだが、武田信玄に対する武田勝頼なぞはその典型だろう。
金正日総書記の先代は言うまでもないが金日成。北朝鮮の「建国の英雄」であり、半ば以上神様扱い。既に故人であるというのに「永久国家主席」なんて仰々しい肩書きを未だ(と言うより北朝鮮があり続ける限り)持っている。その息子であり二代目である金正日総書記としては、国家元首としても、親父に対する息子としても、金日成を超えたいところだろう。
それが今回は「先軍思想」として北朝鮮新憲法に盛り込まれたと考えると、合点が行く。
但し、その影響は「父を越えたい息子の思い」なんて情緒的なものでは済まない。何しろ、核実験と弾道弾発射実験でグローバルリーチな核兵器投入手段を目指す国の軍隊を、優遇・優先しようと言うのが「先軍思想」なのであるから。
金正日当人の権限がさらに強まったというならば、なおさらだ。
報じられているのは今年の4月に改正された来た朝鮮憲法。その全文を入手した韓国・統一省が講評したところによれば、
)鳴鮮の新憲法は金主席=将軍様の権限が強化されている
◆ 峩産主義」と言う言葉がなくなり、金主席提案の「先軍主義」が先代の「主体思想」と同格に扱われている。
との事である。
「北朝鮮は金総書記も出席した4月の最高人民会議で改正憲法を採択。」とも報じられているから、「最高人民会議」が日本の国会に当たる議決機関であり、国民の選挙により議員が選出されている「最高人民会議の採択」が来た朝鮮憲法改正には必要であることも判る。
但し、北朝鮮の選挙である。
つねに「投票率100%で支持率100%」の結果となる選挙である。早い話がインチキ以外のなにものでもない茶番選挙。その茶番選挙で「選出された」議員たちが集まって「国民を代表して憲法改正につき真剣に討論」した何て信じられる人は、頭のネジが二,三本抜け落ちていると思って間違いない。
4月に新憲法が採択された際どんなやりとりがあったか、その議事録が公開されているかも(されてないだろうな・・)定かではないが、原案通り採択された(それも多分、全会一致で)であろう事は、賭けても良い。つまりは茶番最高人民会議なのだが。
閑話休題(それはさておき)
この報道から判ることがいくつかある。
一つには、北朝鮮でも憲法改正はするし、その手続きもあると言うこと。当たり前なんだが、北朝鮮憲法は「不磨の大典」ではないと北朝鮮自身が認めているし、「北朝鮮の憲法が改正されたのはほぼ11年ぶり。」とも報じられているから、結構な頻度で憲法を改正しているものと見える。
64年前に占領軍から押し頂いた憲法を、その憲法に書いてある改正手続きに則って改正の議論を始めようと言う場さえ設けさせないとマニュフェストに唱ってしまえる社民党や、同憲法に従うと「ややこしい」から自衛隊なんかなくして「非同盟・中立・非核・非武装」の「非核の傘」を進めよう何て譫言を口走る輩より、北朝鮮の方がまだ理性的と言うことになる。曲がりなりにも金王朝を二代60年以上存続させているだけの事はあると言うべきか。
二つには、北朝鮮もとうとう「共産主義」の旗を降ろしたと言うこと。
北朝鮮なんかに掲げられては、共産主義の旗の方が迷惑だったかも知れないし、また憲法の文言が変わっただけで一党独裁体制と将軍様の独裁は益々磨きが掛かっているのだが、「共産主義」と言う旗だけは降ろした。
旗に、もはや旗としての価値がなくなったと言うことだろう。
マルクス以来の「共産主義」という壮大な夢(その大半は悪夢)は、ソ連崩壊によってその趨勢はすでに明らかになってはいるが、ここにまた一つその証左が加わったわけだ。
尤も、北朝鮮のすぐ隣に未だ共産党一党独裁を国是とする中国が鎮座ましましているのだが。
三つには金正日総書記に見られる「二代目の危うさ」だ。
先代が偉大であると、その後継者がそれを苦にして冒険的・投機的になったりして先代以上の偉業を成そうとすることが、往々にしてある。また往々にして失敗するのだが、武田信玄に対する武田勝頼なぞはその典型だろう。
金正日総書記の先代は言うまでもないが金日成。北朝鮮の「建国の英雄」であり、半ば以上神様扱い。既に故人であるというのに「永久国家主席」なんて仰々しい肩書きを未だ(と言うより北朝鮮があり続ける限り)持っている。その息子であり二代目である金正日総書記としては、国家元首としても、親父に対する息子としても、金日成を超えたいところだろう。
それが今回は「先軍思想」として北朝鮮新憲法に盛り込まれたと考えると、合点が行く。
但し、その影響は「父を越えたい息子の思い」なんて情緒的なものでは済まない。何しろ、核実験と弾道弾発射実験でグローバルリーチな核兵器投入手段を目指す国の軍隊を、優遇・優先しようと言うのが「先軍思想」なのであるから。
金正日当人の権限がさらに強まったというならば、なおさらだ。