鳩山幸夫人、鮮烈にデビュー！の怪

　報じられているのは、順調にいけば（つまり暗殺されたり、病に倒れたり、雷に打たれれたり、隕石に当たったり、等しなければ）日本国首相にして自衛隊３軍の最高指揮官に就任する鳩山民主党代表の婦人、鳩山幸さんに対する報道。日本のファーストレディーとなる彼女に、世界の注目が集まっている・・・等と生やさしいモノではない。　　にほんブログ村

　何しろ、元宝塚女優（宝塚にとって、名誉なんだろうか？不名誉なんだろうか？）だかなんだか知らないが、奇妙な言動で知られているそうだ。オカルト趣味というのはさして珍しい趣味ではなく、だからこそ怪しげなお守りや占い師（怪しくない占い師、何て居ないけれど）やらが儲かるのであるが、それにしても報じられているその言動は・・・

「わたしは前世で彼（トム・クルーズ）が日本人だっていうのを知ってるんですよ。」
　「知っている」断言である。反論も何もあったモノじゃないが、これはオカルト趣味の特質でもあるからまず置こう。トム・クルーズの前世（何てモノがあるとして）が日本人かどうかは、常人・凡人にはわかりようがないのだから。

「魂が三角形のUFOに乗って金星に行って来たと思っています。ものすごくきれいなところで、緑がいっぱいでした。」
　「三角形のUFO」がピラミッド型か正四面体か、はたまた（つまらない）三角平板かもお聞きしたいところだが、我々の天文学者は金星を灼熱地獄と観測しているというのに「ものすごくきれいなところで、緑がいっぱいでした。」と金星の情景を描写できてしまうと言うことは、鳩山幸夫人は天文学をてんで信じていないか、全くの無知かの何れかとしか思われない。それは「型破り」と言う程度の問題だろうか。

「太陽がこう出てたらね、パクパクパクパクと、こうやって、ちぎって食べてるの。あれすごく力になるわよ」
　鳩山幸夫人の長い腕は、８光分先まで届き、表面温度６０００度の恒星をちぎれるらしい。そりゃ食べれば核融合中の重水素だ、「すごい力」にはなる事だろうが、それだけ長く巨大な腕なら金星だって掴めるはず。何もＵＦＯになぞ乗らずとも、取ってきて手に取ってみれば良かろうに。

　報じられているところでは、鳩山次期首相もこの幸夫人の言動には好意的或いは肯定的であるという。夫婦仲がむつまじいのは悪いことではないが・・・

　あなたの配偶者が、妻または夫が、まじめにかような発言をしていたら、あなたはどうします？
　
　私ならば悲しいことではあるし辛いことでもあるが、精神疾患を疑わざるを得ない。「型破り」とか「オカルト趣味」とか元宝塚女優とかいうレベルの問題には思われない。
　
　引用したＡＦＰ通信は「型破り」ですましているようだが、報じられているエルサレム・ポスト（Jerusalem Post）紙や英タイムズ（Times）紙も私と類似の懸念を抱いているようであるし、全世界の一定割合は、同様であろうと推察できる。
　
　「次の日本国首相の細君は気違いだ。」と、密かに断じた外国勢力があるだろうと。
　その判断が正しくても間違っていても、その判断が日本国の利益になることは無さそうだ。言い換えると、「型破り」な鳩山幸夫人は、日本に外交上の不利益をもたらしている。　

　それは、鳩山次期首相にとって、ハンディである。

　処で・・・かの鳩山幸さん、御歳６６歳だそうな。鳩山氏も相応の歳だし、と言うことはこのお二人は既にご結婚されて長いのだろう。鳩山幸夫人の「型破り」「オカルト趣味」も昨日今日始まったことではあるまい。

　それが今になって漸く報じられたのは、鳩山幸夫人が日本のファーストレディーとなるから、だろうか。
　些末なことならばそれで済むかも知れない。好きなブランドだの、好きな色だのならば。
　
　だが、こいつは違う。疑われているのは、鳩山幸夫人の精神状態だ。

　単純な話、選挙前に鳩山幸夫人がかような人と知って、なお民主党に投票したか？

　或いは、麻生太郎前首相の夫人がかような人であったら、マスコミは黙って何も報じなかったろうか？

　死んだ子の年を数えても仕方がない。
　が、「型破りな」鳩山幸夫人のデビューに、マスコミの本質を見るべきである。