1-3 F-22がF-Xに採用される可能性は、絶無ではないが、かなり低い。
その世界最強のF-22は現状のところ米空軍のみで採用されており、F-35JSFがイギリスからイスラエルまで依って集って共同開発(※1)しているのに対し、輸出どころか機種選定の情報開示にすら米議会からストップがかかった状態にある。従って輸出へのハードルはかなり高いし、(私が主張しているような)ライセンス生産に対してはもっと高いハードルが、米議会によって設定されると考えざるを得ない。
克てて加えて我が国の内政状態が、社民党の尻尾をひっつけたままの、国防政策は全く当てに出来ない民主党の政権が誕生するかも知れないとあっては・・・私が米議会議員であっても、「日本へのF-22技術情報開示は一寸待て。少なくとも、相応の制限をしろ。」と言いたくなりそうだ。
F-22の生産単価が、高いことで有名な米国機の中でも飛び抜けて高いのも問題無しとはしないが、さらに先日報じられた米空軍トップの方針通りにF-22の発注を以降中止となると、生産ラインは維持できないから、仮にF-XがF-22購入と決まった場合は生産ライン再開のための余計な費用がかかり、さらに高価になる。
無論、F-XがF-22ライセンス生産と決まったとしても、当初生産計画を大幅下方修正余儀なくなれたロッキードマーチン社が、ここぞとばかりにライセンス料=$をふっかけてくる公算は大と見るべきだろう。
財政が悪化している我が国としては、ますますF-22を導入しにくい。
克てて加えて我が国の内政状態が、社民党の尻尾をひっつけたままの、国防政策は全く当てに出来ない民主党の政権が誕生するかも知れないとあっては・・・私が米議会議員であっても、「日本へのF-22技術情報開示は一寸待て。少なくとも、相応の制限をしろ。」と言いたくなりそうだ。
F-22の生産単価が、高いことで有名な米国機の中でも飛び抜けて高いのも問題無しとはしないが、さらに先日報じられた米空軍トップの方針通りにF-22の発注を以降中止となると、生産ラインは維持できないから、仮にF-XがF-22購入と決まった場合は生産ライン再開のための余計な費用がかかり、さらに高価になる。
無論、F-XがF-22ライセンス生産と決まったとしても、当初生産計画を大幅下方修正余儀なくなれたロッキードマーチン社が、ここぞとばかりにライセンス料=$をふっかけてくる公算は大と見るべきだろう。
財政が悪化している我が国としては、ますますF-22を導入しにくい。
<注釈>
(※1)「国際共同開発」ってのは、財政負担上大いに魅力だが、往々にして失敗するんだよね。「両雄並び立たず」と言うか「船頭多くして、船、山に登る。」と言うか。
(※1)「国際共同開発」ってのは、財政負担上大いに魅力だが、往々にして失敗するんだよね。「両雄並び立たず」と言うか「船頭多くして、船、山に登る。」と言うか。
1-4 我々は最強の戦闘機を欲する。故にF-22が手に入らないならば、F-22以上の戦闘機を欲する。
かくもF-XへのF-22採用には逆風が吹いており、四面楚歌と言う状態に近い。
しかしながら、先述の通り我が国が最強の制空戦闘機を欲する状況は変わらない。むしろ、高まっていると言うべきだろう。
最強の制空戦闘機が手に入らないならば、次善の制空戦闘機を配備すべきか?
或いは・・・・最強の制空戦闘機を、自ら開発すべきか?
F-X候補に国産機開発が入っていないのは、その配備計画に国産開発では間に合わないからだ。
F-22がFーXに採用されるならばそれでも良かったろう。だがかかる経緯を経て、未だ開発中のF-35JSFが候補として浮上するぐらいなら、いっそのこと国産自主開発を検討しても、罰は当たるまい。
第二次大戦中、中立政策を採ったスゥエーデンはその中立政策故に戦闘機を始め兵器の輸入が原則できなくなった。自国が戦争やっていて兵器はいくらあっても足りないのに、同盟国ならまだしも北欧の中立国へ兵器を売るような酔狂な国は殆どなかった。(中にはあった。)
困ったスゥエーデンは戦闘機の自主開発を決断し、それは成功を収めた。F-X候補には入っていないが、スゥエーデンのSAAB社は独自の戦闘機JAS39グリペンを開発し、ユーロファイターやフランスのラファール相手に輸出市場でも健闘している。
我が国の戦闘機開発は、戦後「支援戦闘機」に止まり、F-1(※1)はともかくF-2は「日米共同開発」とされ「F-16の発展型」になってしまったため、未だ戦前・戦中の高いレベルに達したとは言え無い。
我々にそれは為せないか?
Yes we can! 我々は為せる。
と言うわけで、
私としてはF-4ファントムIIに老骨にむち打ってでも今少し頑張って国防の任に当たっていただき、その間に国産F-Xを(今度こそ)開発することを祈念する(※2)。
最強の制空戦闘機が手に入らないならば、次善の制空戦闘機を配備すべきか?
或いは・・・・最強の制空戦闘機を、自ら開発すべきか?
F-X候補に国産機開発が入っていないのは、その配備計画に国産開発では間に合わないからだ。
F-22がFーXに採用されるならばそれでも良かったろう。だがかかる経緯を経て、未だ開発中のF-35JSFが候補として浮上するぐらいなら、いっそのこと国産自主開発を検討しても、罰は当たるまい。
第二次大戦中、中立政策を採ったスゥエーデンはその中立政策故に戦闘機を始め兵器の輸入が原則できなくなった。自国が戦争やっていて兵器はいくらあっても足りないのに、同盟国ならまだしも北欧の中立国へ兵器を売るような酔狂な国は殆どなかった。(中にはあった。)
困ったスゥエーデンは戦闘機の自主開発を決断し、それは成功を収めた。F-X候補には入っていないが、スゥエーデンのSAAB社は独自の戦闘機JAS39グリペンを開発し、ユーロファイターやフランスのラファール相手に輸出市場でも健闘している。
我が国の戦闘機開発は、戦後「支援戦闘機」に止まり、F-1(※1)はともかくF-2は「日米共同開発」とされ「F-16の発展型」になってしまったため、未だ戦前・戦中の高いレベルに達したとは言え無い。
我々にそれは為せないか?
Yes we can! 我々は為せる。
と言うわけで、
私としてはF-4ファントムIIに老骨にむち打ってでも今少し頑張って国防の任に当たっていただき、その間に国産F-Xを(今度こそ)開発することを祈念する(※2)。
<注釈>
(※1)英仏共同開発のSEPECAT ジャギュアの盗作だという悪口がある。確かに一見似ている。が、よく見ると翼幅一杯のフラップだとか、主翼上面のランチャーだとか相違点もまた多い。
「同じエンジンを同じ目的に使えば、機体も似てくる」と言うのも一半の真実にしか過ぎないように思う。(グラマンF6FヘルキャットとチャンスボードF4Uコルセアは同じエンジンを使った同じ国の艦載(を目指した)戦闘機だが、外見と言い、構造と言い、かなり違う。)
(※2)「希望する」と書くには、未だ現実的ハードルが高い。まずは、F-X配備計画=F-4退役計画だな。
(※1)英仏共同開発のSEPECAT ジャギュアの盗作だという悪口がある。確かに一見似ている。が、よく見ると翼幅一杯のフラップだとか、主翼上面のランチャーだとか相違点もまた多い。
「同じエンジンを同じ目的に使えば、機体も似てくる」と言うのも一半の真実にしか過ぎないように思う。(グラマンF6FヘルキャットとチャンスボードF4Uコルセアは同じエンジンを使った同じ国の艦載(を目指した)戦闘機だが、外見と言い、構造と言い、かなり違う。)
(※2)「希望する」と書くには、未だ現実的ハードルが高い。まずは、F-X配備計画=F-4退役計画だな。