報じられているのはソマリア沖派遣の海上自衛隊護衛「さみだれ」のお手柄。シンガポール船の要請に応えて、スピーカーとサーチライトで威嚇し、不審船を追い払ったとの由。
まずはお手柄。重畳至極である。国威の発揚とも言えよう。
しかしながら、あれこれ考えると、現場の苦労が忍ばれてならない。
別途報じられているとおり、今回の派遣は相当な泥縄派遣で、交戦規定一つまともに整備されて居らず、自衛艦はその威風堂々たる艦容にも関わらず、日本船籍と日本人を守るためにしか、その武力=90式艦対艦誘導弾から5インチ砲3インチ砲、CIWSに至るまで振るうことは適わない。
それでも今回のように救援を求められて「規定がないので対応できません。」等と木で鼻を括ったようなお役人対応ですませられるほど、現地に派遣された我らが海上自衛隊も「人間が出来ていない」と見える。(勿論、肯定的な意味で、だ。)
「スピーカーとサーチライトで威嚇」、即ち搭載した兵器はCIWS機関砲はおろか同乗しているはずの海上保安官所持の拳銃さえも使わずに、任務=担当海域の安全保障を図ろうという「さみだれ」艦長らの苦衷のほど、察するにあまりある。
別の報道では、スピーカーからは「我々は海上自衛隊(=日本海軍)だ。」とソマリア語で繰り返したとも言う。まさかその「日本海軍」が、日本船と日本人しか保護対象にしないとは(恐らく)つゆ知らないソマリア海賊を、シンガポール船から引き離すには十分な脅しであったろう。
アメリカ海軍の戦艦を一挙5隻も撃沈して見せた、帝国海軍の末裔の登場は。
先人の偉業を誉む可きかな
とは言え、今回シンガポール船を守れたのは、「さみだれ」艦長のギリギリのきわどい対応と、僥倖のなせる業である。
彼等海上自衛隊ソマリア派遣艦隊の名誉の為にも、一刻も早い交戦規定の設定と、ソマリア派遣艦隊の作戦・行動の自由が求められる。
彼等は、美事に義務を果たしている。
国家としてはそれに答えるのが、義務であろう。
まずはお手柄。重畳至極である。国威の発揚とも言えよう。
しかしながら、あれこれ考えると、現場の苦労が忍ばれてならない。
別途報じられているとおり、今回の派遣は相当な泥縄派遣で、交戦規定一つまともに整備されて居らず、自衛艦はその威風堂々たる艦容にも関わらず、日本船籍と日本人を守るためにしか、その武力=90式艦対艦誘導弾から5インチ砲3インチ砲、CIWSに至るまで振るうことは適わない。
それでも今回のように救援を求められて「規定がないので対応できません。」等と木で鼻を括ったようなお役人対応ですませられるほど、現地に派遣された我らが海上自衛隊も「人間が出来ていない」と見える。(勿論、肯定的な意味で、だ。)
「スピーカーとサーチライトで威嚇」、即ち搭載した兵器はCIWS機関砲はおろか同乗しているはずの海上保安官所持の拳銃さえも使わずに、任務=担当海域の安全保障を図ろうという「さみだれ」艦長らの苦衷のほど、察するにあまりある。
別の報道では、スピーカーからは「我々は海上自衛隊(=日本海軍)だ。」とソマリア語で繰り返したとも言う。まさかその「日本海軍」が、日本船と日本人しか保護対象にしないとは(恐らく)つゆ知らないソマリア海賊を、シンガポール船から引き離すには十分な脅しであったろう。
アメリカ海軍の戦艦を一挙5隻も撃沈して見せた、帝国海軍の末裔の登場は。
先人の偉業を誉む可きかな
とは言え、今回シンガポール船を守れたのは、「さみだれ」艦長のギリギリのきわどい対応と、僥倖のなせる業である。
彼等海上自衛隊ソマリア派遣艦隊の名誉の為にも、一刻も早い交戦規定の設定と、ソマリア派遣艦隊の作戦・行動の自由が求められる。
彼等は、美事に義務を果たしている。
国家としてはそれに答えるのが、義務であろう。