報じられているのは北極を巡るロシアの動き。
 ロシア安全保障会議のHPによると、北極を「戦略的資源基地」と位置づけ、2015年までに北極での国境を確定し、ここに「軍事的安全を確保する能力を持つ」軍部隊を配備すると言う。

 人類に残された数少ないフロンティアの一つ、北極を開拓して資源を得ようと、ロシアは考えているわけだ。昨今の「米国発の金融不安」が来るまでは、景気に伴う資源高騰でしこたまもうけて国威も国力も増していたロシアとしては、新たな資源の開拓には貪欲になるのも道理だろう。
 「北極帯には未開発の900億バレルの石油資源が眠っていると考えられている。」となればなおさらだ。
 さらには、昨年末から今年頭にかけて、西欧向けガスパイプラインを外交上の武器としていたことも記憶に新しい。北極の資源はロシアに新たな外交上の(とは限らないが)武器をもたらすかも知れない。

 北極に面していないが、資源は常に海外に損している我が国としては、事態の推移を注視すべきだろう。

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