夕方から天気が荒れてる。
大雨に雷まで。
今朝はあんなに快晴だったのに...
今日は20才最後の日。
この1年を振り返れば、20代を迎えたまさにその日から、苦しい毎日の始まりだった。
多くの人が、一生のうちに経験しないであろう出来事を、1年ちょっとで数回も経験して
今まで以上に、何度も消えてなくなりたいと思った。
そんな自分の汚れた過去に嫌悪感を抱き、縛られて、不安定だったあたしの前に
救世主が現れたのはいつのことだろうか。
あたしのことをあそこまで見抜いてくれたのは、そいつが初めてだった。
今まで誰にも話せなかったことを全部吐き出して
隠し続けてきたあたしを知っても、変わらなかった彼。
お前はひとりじゃねぇ、俺はずっとお前のそばに居てやる。
なんて。
奴め、かっこつけやがって。
あたしはその時、皮肉にもそれを冗談で返したけど
本当は何度もその言葉に助けられた。
はじめて心から安心できた。
やっと居心地のいい場所を見つけたんだ。
今度はあたしの番だった。
あと何年したら、彼のところへ行けるんだろうか。
これから、あたしはひとりで年を重ねていく。
あいつを20才の想い出の中に残したまま。