無痛
しばらく更新が空いてしまいました。
日々の文章を書き続けていくのは、人生において日記をつけるということをしなかった僕には難しいです。
他の人はどうして、あのように面白くかけるのかが解らないです。その才能が羨ましい・・・・。
そういえば、読書の片手間に先日スキューバーダイビングの免許なるものを取ってきたのですが、本当に寒かったです。
海の中の方が外にいるときよりも暖かいという貴重な体験を出来たことは、「未知」を体験するという意味で本当に良い経験をしたと思います。
それに冬の海は夏と違い喧騒とは程遠く、ただただ波の音が聞こえ、水も透き通っているという良いことばかりだったので、非常に楽しかったです。
さて、その間に読んだ本は久坂部 羊の「無痛」です。
平積みされてたので、なんとなしに新規の作家さんを買ってみたのですがなかなか面白かったです。サスペンスというよりは、医学についての久坂部さんの見解が面白い感じでした。あらすじに書いてあった病気が見えるというのも特殊な能力によってではなく、経験に裏づけされたモノであるのも現実味があって良かった所です。
そんな病気が見えてしまう主人公の医者は、どんな気持ちなんでしょう?「助けられない」ということが解っているのに治療する意味はあるのか?何をやってもどうすることも出来ない無力さを感じたとき、自分だったらどうするのだろう?と考えたりしました。
それで、思い出したのはどの本か忘れてしまったのですが、昔読んだ本で本当に辛いのは死刑を待つときだという言葉です。この意味は死刑という系は「希望」というものを根こそぎ奪うからだということです。もし、目の前で銃を突きつけられ、「殺してやる」と言われても、「もしかしたら人が助けに来てくれるかもしれない」ということや、「銃が壊れてる」とか少ないながらも希望があるのですが、死刑はどんなことがあっても必ずやってきます。もし、ギロチンが壊れても、直してからもう一度執行するし、電気椅子が壊れても直してから執行する。つまり、何が起きたとしても必ず執行されるという生存という「希望」を全て奪ってしまうことこそ、本当の絶望なんだということです。
自分が何をしてもどうにもならないという絶望はまだ味わったことはありませんが、僕は人生において、一回だけそれに近い思いをしました。正直言って、その時の傷は未だ心の深くに突き刺さっており、癒える事の無い傷として今も残っています。
話が逸れましたが、そんな主人公が自己矛盾を常に抱えながらという背景を考えながら読むとなかなか面白いですが、それ以外はそこまで魅力的でないかもです。色々個性的な人物がたくさんいるのに、それぞれが生かしきれてないような気がします。
特に最後の方は緊迫感はあるのですけど、種が明かされていく毎に醒めていく感じでした・・・。その辺の厚みがあれば、もっと面白かったんですけど・・・
でも、疾走感はあるし、内容も歯ごたえがあるので、それほど損した感は無い本でした。
日々の文章を書き続けていくのは、人生において日記をつけるということをしなかった僕には難しいです。
他の人はどうして、あのように面白くかけるのかが解らないです。その才能が羨ましい・・・・。
そういえば、読書の片手間に先日スキューバーダイビングの免許なるものを取ってきたのですが、本当に寒かったです。
海の中の方が外にいるときよりも暖かいという貴重な体験を出来たことは、「未知」を体験するという意味で本当に良い経験をしたと思います。
それに冬の海は夏と違い喧騒とは程遠く、ただただ波の音が聞こえ、水も透き通っているという良いことばかりだったので、非常に楽しかったです。
さて、その間に読んだ本は久坂部 羊の「無痛」です。
平積みされてたので、なんとなしに新規の作家さんを買ってみたのですがなかなか面白かったです。サスペンスというよりは、医学についての久坂部さんの見解が面白い感じでした。あらすじに書いてあった病気が見えるというのも特殊な能力によってではなく、経験に裏づけされたモノであるのも現実味があって良かった所です。
そんな病気が見えてしまう主人公の医者は、どんな気持ちなんでしょう?「助けられない」ということが解っているのに治療する意味はあるのか?何をやってもどうすることも出来ない無力さを感じたとき、自分だったらどうするのだろう?と考えたりしました。
それで、思い出したのはどの本か忘れてしまったのですが、昔読んだ本で本当に辛いのは死刑を待つときだという言葉です。この意味は死刑という系は「希望」というものを根こそぎ奪うからだということです。もし、目の前で銃を突きつけられ、「殺してやる」と言われても、「もしかしたら人が助けに来てくれるかもしれない」ということや、「銃が壊れてる」とか少ないながらも希望があるのですが、死刑はどんなことがあっても必ずやってきます。もし、ギロチンが壊れても、直してからもう一度執行するし、電気椅子が壊れても直してから執行する。つまり、何が起きたとしても必ず執行されるという生存という「希望」を全て奪ってしまうことこそ、本当の絶望なんだということです。
自分が何をしてもどうにもならないという絶望はまだ味わったことはありませんが、僕は人生において、一回だけそれに近い思いをしました。正直言って、その時の傷は未だ心の深くに突き刺さっており、癒える事の無い傷として今も残っています。
話が逸れましたが、そんな主人公が自己矛盾を常に抱えながらという背景を考えながら読むとなかなか面白いですが、それ以外はそこまで魅力的でないかもです。色々個性的な人物がたくさんいるのに、それぞれが生かしきれてないような気がします。
特に最後の方は緊迫感はあるのですけど、種が明かされていく毎に醒めていく感じでした・・・。その辺の厚みがあれば、もっと面白かったんですけど・・・
でも、疾走感はあるし、内容も歯ごたえがあるので、それほど損した感は無い本でした。