かなり前に途中までやっていた相模13社巡りを再開する事にした。
藤沢市にある宇都母知神社さんに参拝をした。
相模国延喜式内社の1つである。相模国は、延喜式内社全ての御朱印を頂けるし、案内もしているので、大変ありがたい


以前に参拝したときは、神職さんがいらしゃらなくて、御朱印を頂けなかったので、2度目の参拝だ。
手水社

水口の上のミニ扇が、なんとも言えない。
菊が浮かべてあるのは、珍しい気がする。
賽銭箱より先は、撮影できないとの事なので、少し放れたとこより撮影。
この社は、関東大震災時に本殿が崩壊し、その後建て直された。

以前訪れたときは、拝殿の扉が閉まっていた。神社の感じがちょっと、違って見える気がします。
参拝した日は寒く、焚き火と無料の甘酒がとても嬉しく感じました。


宇都母知神社さんの御朱印帳
描かれているのは、お蚕さんです。

ちょっと珍しいですよね。
御朱印代500円
考察/藤沢市の海から離れた高台にあります。
ご祭神は、天照皇大神、稚産霊神、若日下部命と養蚕関係の神様が多いのが特徴です。
今でこそ、近くに慶應大学ができましたが、それ以前は、畑に囲まれたのんびりとした風景が見れた事でしょう。
近くに富士見の丘があり、よく見えるそうです。
古代は、木々も大きくなかったので、神社の場所からでも富士山が見えたことでしょう。
縄文早期の炉穴群があり、昔から人が住んでいた事が確認できます。
神社の飛び地に溜池があり、蛇がくれた雨という昔話が伝わっている。
日照の時に、宇都母知神社に、雨が降るようにお願いした後、あまりの暑さに鐘撞堂で休んでいると、とぐろを巻いた蛇がおり、村人が「この日照り続きで、村中が困っているのに、お前はのんきでいいな」と、独り言を言って家に帰った。その晩に大雨が降り、一晩で田園に水が一面に張られ、田植えができた。数日後、この間の村人が鐘撞堂に立ち寄ると大きな蛇の脱け殻が鐘に巻きついていた。驚いた村人がその事を村の人々に伝えると、「この間の雨は、蛇が天に上り、雨乞いの神様・八大竜王となって、日照の時に大雨を降らせてくれたに違いない」となり、雨の降らない日が続くと、巳の日に、鐘楼から卸した鐘に水をかけ、地区内を担いで廻り、雨乞いをした。この時、部落の代表が朝暗いうちに雨降山と呼ばれた大山に出かけ、阿夫利神社でご祈祷をしてもらって、お札を頂いてきた。
他の各村々では、水争いがあったが宇都母知神社のある打戻村では争いもなく溜池から村中に水が引かれていた。
この話から、大山信仰と枯れない水があることがわかり、大山を見渡せる大地にあり、富士山も見え、枯れない水がある事がこの神社が作られた本当の意味だったのではないだろうか?