常総線稲戸井駅近くの国道294号線沿いにひっそりとある桔梗塚と呼ばれる塚があります。

平将門の愛妾「桔梗御前」の墓で、将門が打たれたと聞き、この辺りまで逃げ落ちましたが、追ってに捕まり最後を遂げたと伝えられています。また、一説には同市寺田本郷あたりに住んでいた将門の母・春枝の墓ともいわれ、将門は取手で生まれ育ったとの説も伝わっています。

将門の武運を祈っていたという桔梗御前だったが、敵の藤原秀郷にだまされて将門を裏切ってしまう。結局は戦功に傷が付くのを恐れた秀郷に口封じのために命を奪われ、ここに眠っている。しかし、桔梗御前にまつわる説はいくつかあり、将門が討たれたと聞いて米野井の原まで逃げてきた桔梗御前がここで殺されたという説もある。以後、この辺りは桔梗が原と呼ばれ、桔梗はあれども花は咲かない―という伝説が残っている。

宝篋院塔などは、後から建てられたものだろうが、丸ぽい石がひかれ、小さい山のようになっている。

この地区の方々は、切った時に桔梗に似ているとして、きゅうりを食べない、育てないなどと聞くが本当かどうかは不明。

また、成田山には絶対に参拝しないので、つくばみらい市にある不動院さんに参拝に行くなど、将門信仰が根強い地域と言えるだろう。