約1ヶ月におよぶ発掘調査が終わりました。
好きじゃ無いと、熱中症との闘いの中、発掘調査なんて、できないですね。
今回は、弥生時代後期。
毎回、違う時代を発掘させて貰って、有難い判明、毎回ちょっと、作業が違うから、覚えられないし、時間が空いて忘れてる自分が腹立つ![]()
まず、弥生式土器の根本的な考え方が変わりました。
縄文との違いは、縄目模様があるかどうかだと思っていたら、関東の弥生式土器は、まだ縄目模様があるけど、土器片の厚さが薄いです。
(1枚目写真参考)
柏地区(野田、流山、柏等)は、滅多に弥生遺跡が無く、集落の戸数も少なく、独自の文化形態であり、千葉県でありながら、北関東の遺跡分類に属するそうです。
そして、千葉県多分最大。北関東でも最大級の六本柱の弥生住居。 大きさ、13m。
赤の部分が入口です。
残念な事に一部家の下に埋まってます

白い部分が周溝です。
見えていない下側部分に、外壁を作ったと思われる小さな柱跡が等間隔に見つかりました。
真ん中には、炉の跡が残っています。
最大の特徴
この辺りの弥生住居の特徴は、何故か石英が必ず見つかる事。
白いキレイな石英(透明であれば水晶に分類)

儀式的なモノだったのでしょうか?
用途不明。
茨城辺りの遺跡だと、色ガラスのビーズが見つかったりするとの事で、ふるいにかけて、探しましたが、石英で作られたと思われるビーズの破片が1つ見つかっただけで、単なる巨大住居と言う事で終わってしまいました。
国指定になるような遺跡が見つからないかなぁと期待しながら、掘ってましたが…。残念
そしたら、柏市にも、博物館がと期待してるんですけどね。
ナカナカ、貴重な遺跡は、見つかりません。
ちなみに、柏市に博物館が無い理由は、住民アンケートの結果、欲しい建物ランキングでかなり少なかったからだそうです。
古墳なんか、山程あるのに、個人所有の土地で調査できないんですよネ。
トホホ
夏の発掘調査でお世話になりました





