関東4県にまたがる、渡良瀬遊水地には、かつて谷中村という村がありました。
そんな谷中村が、何故渡良瀬遊水地に沈む事となったのでしょうか?
遠く離れた場所にある、足尾鉱毒事件の影響により、住民は、強制退去となったのです

鉱毒事件で、有名な田中正造は、何年も前から、鉱山の廃止を陳情していました。
しかし、国は利益を優先します。実際に動いたのは、被害が霞ヶ浦流域まで達し、大問題となった後でした。
しかし国は、洪水により、鉱毒が広がったので、洪水の問題だとし、渡良瀬遊水地が誕生したのです。
問題を先送りした為に、足尾周辺の山は、草木の生えない山となってしまいました。(銅山自体は、既に1973年に閉鎖)
現在でも、足尾銅山より出た煙害の為、草木の生えない山に砂防ダムを作り、国は毎年億単位の税金を使っているのが、現況です

過去を振り返り、福島の原発事故が、同じような事を繰り返さないで欲しいと願う
