リクエストに少しずつ返していきたいと思います
こちらの都合で順不同になってしまいます
気長に待っていてください
MRさんからのリクエストです
どうぞ
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私はキラキッズだけど、最近はよく藤吉さんの隣にいる。なんか空気感とか似てて落ち着くんだよね。
そこさく収録のために楽屋に来ていた。今日も今日とて藤吉さんの隣が空いてたから、自然な流れで座った。
「藤吉さん、おはようございます」
「村山おはよう」
藤吉さんは隣で本を読んでいて、私は携帯をいじる。他の先輩とかだったら、なにか話題を探して話しかけなきゃとか気を遣うけど、藤吉さんに対してはそうは思わない。失礼かもしれないけど、藤吉さんもそれは求めてないと思う。楽で過ごしやすい。
そういえば差し入れが届いていた。食べたい気持ちもあるけど、1人で行くのはなんだか気まずい。
「藤吉さん差し入れもらいました?」
「まだ」
本に目をやりながらもちゃんと返事は返ってくる。
「一緒に行きません?」
「良いよ」
本をパタッと閉じて立ち上がった。
「行こ」
ケータリングにはお弁当や差し入れが並んでいる。お弁当は休憩の時に食べるから残しておこう。
「藤吉さんどれにします?」
「んーなんだろ。村山は?」
「これにします」
差し入れで頂いたゼリーを手に取った。
「村山が選んだやつ食べる」
「わかりました。桃とみかんどっちがいいですか?」
「桃」
私とは違う味のゼリーを選んだ。2人分の差し入れを持って席に戻る。
無言でゼリーを2人で食べる。
「おいしいですか?」
「うまっ」
「すごい、わざとっぽい。演技みたい」
「わざとじゃないよ。演技くさい?」
「はい」
藤吉さんがクスクスと笑って、なんだか楽しかった。絶対あれわざとでしょ。声に感情が乗ってなかった。それも彼女っぽくて好きだけど。
「村山〜あそぼうぜ〜」
差し入れの感想を聞いている時に、増本さんが横からフレームインしてきた。先輩の誘いを断る理由もなく。
「良いですよ。なにします?」
「天さんが遊園地やってくれるって。並びに行こ。藤吉さんも行きましょうよ」
「えーわたしはー」
「行きましょー」
一応拒否しつつもちゃんと着いてきてくれる藤吉さん。果たして私でも持ち上がるのか疑問だったが、天さんの遊園地には行列が出来ていた。愛季とか瞳月とかもいるし。私の前に並んでいる増本さんが持ち上がって嬉しそうだった。
「美羽と夏鈴じゃーん」
話によると天さんは体力の限界を迎えたらしい。だから3人で写真を撮った。遊園地から撮影会へと変貌を遂げた。スリーショットとツーショットを撮って大満足。藤吉さんが自前のカメラで写真を撮ってくれた。
楽屋の一興が終わって、各々収録の準備をした。
収録が終わって楽屋に戻ってくる。藤吉さんはそそくさと帰る支度をしていた。
「お疲れ様でした」
と言って、楽屋から出ていった。また明日も会うし、別に引き止めなくても私たちの関係は変わらないんだろうな。
先輩と一緒という緊張感と気を遣わない安心感。この独特だけど落ち着く空気がずっと続けばいい。