一方廃れた廃墟で何者かが刀を磨いていた。
「まさかあいつがこの世界に来るとは面白いものだな」
「あいつをやるのか? お前にとっては大切な人だろ」悪魔が笑顔で聞く。
「誰だろうが邪魔をするならこの刀で斬るしかない」
放課後、海斗が加奈を見つけるが加奈は他の男子と話していた。
海斗は怖くなる。
――もしかして加奈に恋人がいたのか。
男が去っていくと海斗は加奈に話しかける。
「さっきの人は」
「宿題の件を教えてくれたの」
海斗は安心する。
「どうしたの?」
「なんでもないよ」
海斗は思った。
――ここで加奈に告白するべきなのか…1年間ずっと好きだったがずっと言えないでいたし早くしないと誰かに取られてしまう
海斗は友情にヒビが入る覚悟で告白しようと決意した
「よぉ」
そこに時と楽人がやってきた。
「2人とも今帰るの?」楽人は聞く。
「そうだけど」海斗はタイミング悪く感じる。
「じゃ俺たちも一緒に帰ろう」
「みんな」
そこに湖南もやってきた。
「みんなも今から帰るの?」
「そうだよ。湖南も一緒に帰ろう」楽人は誘う。
「私はまだ用があるから」
湖南の返答に楽人はガッカリした。
また楽人は湖南が好きという気持ちは変わっていなかった。
しかしずっとそれを言えずにいた。
「そういえば楽人、不登校の間の単位大丈夫なの?」湖南は聞く。
「大丈夫だよ、その分冬休みの特別授業とか出たから」楽人は緊張していた。
「悪いが俺、今日急用があるからすぐ帰る」
海斗は1人になりたいと思い急いでその場を去る。
そして適当に歩き気付くとそこは海神公園だった。
「こんな公園あったんだ」海斗は今まで気が付かなかった。
海斗は告白できない自分に腹が立っていた。
またずっと好きなのに告白する事が出来ない自分を情けなく感じていた。
「俺は……どうしたらいいんだ……俺は……ずっと好きなのに」海斗は泣きそうだった。
「まさかここでパラレルトラベラーと会うとはな」
海斗が振り向くとそこには泉蓮がいた。
「あなたは?」
「俺はかつてパラレルトラベラーとしてこの世界にやってきた人間だ。でも最後はこの世界に残り続ける選択をしたんだ」
蓮の言葉に海斗は衝撃を受けた。
「でもなんで俺がパラレルトラベラーだと分かったんですか?」
「俺はパラレルトラベラーになり続けた事で他のパラレルトラベラーを見抜く能力を手に入れたんだ」
「そうですか…でもなんで帰らなかったんですか?」
「大切な仲間達がいるからさ。元の世界では代わりのいない仲間達が」
「仲間……」
「俺はこの世界に来る前、仲間とか恋人とかいらないと思っていた。ただ生活に困らなければ良いとしか考えていなかった」
「でもこの世界に来て俺は色々な事を学びこの世界で生きていきたいと思った」
蓮の話を聞いて海斗は試しに悩みを相談する。
「俺、好きな人がいるんです。でもずっと告白する事が出来ずにいてそんな自分が嫌で…」
「俺も君と同じだった。本当は好きなのに自分の気持ちに気付けず分からないでいた。自分の気持ちに正直でそして変わろうとしている君の方がいいじゃないか」
「蓮!」
そこに1人の女性がやってきた。
それは海野奈美、蓮の恋人だ。
「蓮、遅れてごめん…あなたは」奈美が海斗を見る。
「俺は水崎海斗です」
「今知り合ったんだ…でもある意味俺と深い関係にある」
「初めまして海野奈美です」
その美貌に海斗は少し惹かれてしまう。
「あのう…俺、実はパラレルトラベラーです」海斗は普通に伝えた。
「それ言っちゃうの?」蓮は驚く。
「別に隠す必要はないですけど」
海斗と蓮の考えは真逆だった。
「そうなんだ。良い出会いだね」奈美は笑顔で返す。
海斗は何となく奈美に聞く。
「俺、どうすれば好きな子から振り向いてもらえるのですか?」
「私は分からないけどでも単純に好きな人を大切にすれば良いだけだと思う。大切にすれば相手も自分を好きになってくれると思うし…ごめんねありきたりで」
「そんな事ないです。凄い良いアドバイスでした」
奈美は海斗にあるお守りをあげる。
それは3年生の時一緒に遊園地に行ったとき蓮がこっそり買った恋愛成就のキーホルダーだった。
「いいのですか?」
「いいよ。元気つけのためなら」
「ありがとうございます」
「頑張ってね」
海斗は蓮と奈美と別れ帰っていった。
そして海斗達は2年生になった。
その頃、椿は患者と話をしていた。
「この依頼引き受けよう」
「ありがとうございます。もう取られたお金なんてどうでもいいです。やつにそれ相当の苦痛を味わらせて下さい」患者は頭を下げながら頼み込む。
「それじゃ早速準備しないとな」椿は席を立つ。
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