加奈は図書室で調べものをしていた。

「何を調べている?」時が話しかけた。

「過去の光島の事件の事よ」

「光島? 初めて聞く名前だな」

加奈は必死に調べるが出てこない。

「どんな事件なんだ?」

加奈は海斗の話を伝えた。

「馬鹿馬鹿しいな。医療ミスで家族が犯罪者一家だなんて」

「でも」

「そんな医療ミスで大事になるんだったら簡単に見つかると思うしネットでも光島関連で検索ワードに引っ掛かるだろう」

時の指摘に加奈は落ち着きを取り戻す。

――もしかして海斗は本当に別世界から

翌日、先生が生徒たちにお知らせをする。

「1週間後の授業で実際に医者として活動している現役のドクターが来てくれるから失礼のないように」

放課後、海斗は龍人と加奈と帰ろうとした時、そこに胡桃がやってきた。

「私も一緒に帰っていい」胡桃が聞く。

「いいよ」

しかし加奈と胡桃は海斗の話を聞いて何が嫌な気分になっていた。

そしてまさか別世界の兄の天都がこの世界でも同じ事をしているのではないかと考えると恐怖を感じた。。

「今日は眠かったな」龍人はのんきに言う。

「そうだな。今日は良い天気だったからな」

そんな会話をしている一方、ある不気味なマンションであるやり取りがされていた。

「どうやらこいつは今、この病院にいるらしい。そして一週間後に花式高校で講義をするらしい。そこにあんたらが一斉になだれ込んで訴えれば良いだろう」

「待ってくれ、俺の考えていたやつとは違うじゃないか」

「自分で訴えなければ説得力もないだろ。それに俺はそいつの病院から今後の予定まで短期間で調べてやったし大人数でやれば問題ないだろ。横断歩道、みんなで渡れば怖くないはず」

依頼者は納得がいかなかったがやる事にした。

1週間後、その医者が学校にやってきた。

そしてその医者は自分の体験や医者としての心得を教えたりする。

加奈と龍人は真剣に聞き海斗は何言っているか分からず胡桃と湖南、楽人、時は話を理解しているようで理解していない感じだった。

この時も加奈は医者になる事に迷いがあった。

その時、教室に10人の青年が苦しみながら入ってきた。

周りのクラスメイトはざわつく。

「大丈夫か」龍人が側に行き声をかける。

「あいつだ」青年達は医者に指をさした。

「あいつは入院している俺を毎日虐待していた」1人は叫びながら抗議する。

みんなその医者に思わず注目する。

先生もあまりの出来事に動揺していた。

「違います、私は…その…」

「あいつは怪我で動けない俺を毎日殴ったり蹴ったりして侮辱した。看護士に言ってもみんな聞いてくれなかった。何故ならみんなあの人を信用しきっていたから。そして俺にあざが出来ないぐらいにうまく調節して暴行した」

次から次へと青年達は暴露していく。

「これは間違いです。信じてはいけません」

医師は否定するがみんな信用できなかった。

そして医師の話は急遽中断し緊急下校となった。

帰り道、海斗は龍人と加奈に話をする。

「しかし本当にあの医者がそんな事したのかな」龍人は疑っていた。

「分からない。でも人は見かけによらないからな。だが本当だとしたら大問題だけどな」海斗は返答した。

「君達、花式高校の生徒か」

1人の男が話しかけてきた。

それは鉄中椿だった。

彼は海斗と同じ歳の青年だった。

「今日学校どうだった?」

「大変だったぞ。先生達は慌ただしかったし」

椿も満足した。

「これで依頼は達成した。報酬も最近の中では結構良い額を稼いだ」

「あんた何が面白いんだ?」龍人が聞く。

「あれは俺が仕掛けたからな」

椿の言葉に海斗達は衝撃を受ける。

そこに胡桃、時、楽人、湖南がやってきた。

「まぁそもそもはその医者が招いた事だがな」

椿はそう言い残し去ってしまった。

「あいつ誰だ?」時は聞く。

「分からない、でも何かあると思う」海斗は何故が警戒する。