美羽と修は付き合い始めた事を蓮達に伝えた。
「おめでとう」奈美は喜んだ。
「ありがとう」
「お前にも心配をかけてすまない」修は謝罪した。
「それは良いんだが朝美は大丈夫なのか?」剛は疑問に思う
「あいつあれから精神が病んでるそうだ」千は教えた。
「…しょうがないさ…俺は美羽の事が好きだから」修はそう言った。
そんな美羽と修を見て蓮は何故が恋愛をしないといけない気がしてきた。
「ねぇ……今度みんなで…遊園地行かない?」月美は珍しく提案した。
「月美から提案するとか珍しいな」蓮は言う。
「……私…観覧車に乗りたいけど1人じゃ怖いから」
「なんだ。観覧車に乗りたいだけか」剛は笑う。
「いいよ。行こうみんなで」美羽は賛成した。
「そうだな。3年になったら受験で忙しくなりそうだし」千も同じく賛成だった。
「じゃ行こうじゃないか」
そして5日後の日曜日、蓮は遊園地前で待っていた。
「遅いな、何やっているんだ」
そこに美羽から電話が掛かってきた。
「ごめん、風邪引いちゃって今日は行けない」
「分かった。お大事に」
しばらく待っていると今度はメールが来た。
千と修からだった。
「風邪で休みかよ」
「蓮!」
そこに奈美がやってきた。
「剛と月美が急用、鎧は親戚の関係で休むそうよ」
「美羽と千、修もだ」
「つまり私と蓮2人だけだね」
「じゃ今日はやめよう」
「……いや行こう」
蓮は驚いた。
――もしかして俺の思いに気付いて敢えて2人きりにしたのだろうか。
「そうだな、行こう」
そして2人は遊園地に入る。
蓮はドキドキしていた。
「何乗る?」蓮が聞く。
「じゃ観覧車に乗りたい」
「月美が乗りたい奴だったな」
そして2人は観覧車に乗るが奈美は怖がっていた。
「私高所は苦手なんだけど」
「じゃなんで乗った?」
「なんか面白そうだと思って」
奈美は無意識に蓮の手を握った。
蓮は一気に鼓動が激しくなった。
「降りるまで離さないで」
「……いや、俺を掴んでも意味ないだろ」蓮は思わず突っ込んだ。
奈美は笑う。
「…でも蓮達と出会ってもうすぐ2年だね」
蓮は今までの事を振り返る。
「そうだな。でも思っていたより高校生活も悪くないかもしれない」
「美羽や修のように私も恋愛をしたいな」
蓮は思わず戸惑った。
ふと思った。
――俺は本当に奈美の事が好きなのか?
蓮は今の気持ちが分からずにいた。
その後も色々乗っていくが蓮は緊張していてあまり楽しめていなかった。
そして2人が歩いているとお化け屋敷を見つけた。
「入ってみるか?」
「うん」
2人はお化け屋敷に入ってみた。
中は暗くて視界はほとんどなかった。
その時、幽霊が出てきた。
奈美はビビってしまうが蓮は全く平気だった。
2人が歩いていると奈美が蓮の手を繋いできた。
「2度目だぞ」
「良いじゃない」
2人が歩いていくと出口が見えてきた。
そして2人はお化け屋敷から抜け出した。
「大丈夫か?」
「うん、大丈夫だよ」
「ちょっと私飲み物買ってくる」
そして奈美が飲み物を買いに行く。
売店に向かっている途中、お土産屋を見つけた奈美は剛達にお土産を買ってあげようと思い店に寄る。
「これでも買ってあげようかな」
そして夕方になり2人は遊園地から出ていった。
翌日、奈美は剛達にお土産をプレゼントした。
「なんだこれ?」千は赤のイルカのキーホルダーを見つめる。
「お守りだよ」
「俺のは黄色か」修は言う。
「ありがとう。奈美」美羽は喜んだ。
「やっぱり俺はゴールドだな」鎧は気に入ったようだった。
蓮もそんな光景を何となく見ていた。
「ちなみに1つ多く買っちゃったんだけど」
奈美は白いイルカのキーホルダーを見せる。
「返品すればどうだ?」剛は提案する。
「でも遊園地だから」
ふと月美は思った。
「…大我君に渡してあげたら」
「は? 何言ってんだよ」千は気に食わなかった。
「奈美が決めれば良いよ」蓮は意見した。
「…考えておくよ」
蓮は思った。
――なぜ大我とは分かり合えそうなのに分かり合えないんだ