入学式から1年が経ち蓮達は2年生になった。
そして登校日、蓮が歩いているとある話が聞こえてきた。
それは転校生が来るというものだった。
そして教室でホームルームが始まるとそこに転校生が入ってきた。
名前は氷崎大我だった。
彼はクールで無表情な性格だった。
「なんかイケメンだね」美羽は奈美に話しかける。
「そうだね。いいね」
放課後、大我は屋上にいた。
「君が氷崎大我君だね」
振り返ると剛と美羽、修、月美、鎧がやって来た。
「お前達は?」
「ただのクラスメイトさ。仲良くしようぜ」
「興味ないな。俺の目的はただ1つ」
大我は去っていった。
「なんか気難しそうだね」鎧は言う。
「なんかあったのかな」月美は心配する。
大我が廊下を歩いていると目の前を奈美が横切った。
「奈美!」
大我の言葉に奈美は振り返る。
「いや…なんでもない」
「私の名前…もう覚えていたんだ」
しかし奈美はそれ以上何を話して良いか分からなかった。
「……元気か? 体の方は大丈夫か?」
「特に問題ないけど…どうしたの?」
「いや…なんでもない」
大我は去ろうとした。
「奈美」
そこに蓮がやって来た。
「蓮」
奈美の言葉に大我は振り返った。
「お前が泉蓮か?」
「そうだけど」
大我は怒りを抑えるようにその場を去る。
「なんか嫌な奴だな」蓮は不快に感じる。
それから数日間何も問題も起こらず蓮達は平和に暮らしていた。
ある日、大我が廊下を歩いていると目の前に他の生徒と話す佐野と村上がいた。
大我は怒りがこみ上げた。
蓮達が廊下を歩いていると目の前にはボコボコにされた佐野と村上が倒れていた。
「おい! どうした!」千は駆け寄る。
「あいつが」
村上が指さす方向には大我がいた。
「あなたがこれを」美羽は驚いた。
「やっぱり弱かったな。お前の仲間達」大我は悪びれていなかった。
「何故こんな事を」剛は聞く。
「気に食わないからな。こいつらがのこのこ青春を送っているのが」
千は怒りを覚えた。
「よくも俺の友人を」
「先生に言うぞ」鎧は月美の後ろに隠れながら粋がる。
「良いぜ、別にどうでもいいし」大我は言う。
「お前…随分とクズだったようだな」修は呆れた。
大我は去っていった。
「あいつ…一体何を考えているんだ」蓮は気になった。
「氷崎君…あんな人だったんだ」奈美はショックを受ける。
そして保健室に連れて行こうとした。
「いや~まさか格闘ごっこしてて怪我するなんて」佐野は呑気だった。
「え? 大我に殴られたんじゃ」
「違うよ。格闘ごっこで傷ついたんだ」
蓮は思った。
——大我を恐れているのが頭を打っておかしくなっているのか
そして2人を保健室に連れていき蓮達は校庭に集まる。
「しかしあいつ凶暴だな」剛は言う。
千は壁を殴る。
「千…」
「俺はあいつを許さない。絶対にいずれやり返してやる」千は怒りがこみ上げた。
「お前また」
鎧は意見しようとするが蓮が止める。
「なぜ止めるんだよ」
蓮は分からなかった。
「今回ばかりはしょうがないよ」美羽は千を庇う。
「でも千、だからってやり返しちゃだめだよ」月美は忠告する。
「……分かってる。退学になったら困るからな」
千はその場を去っていった。
「でもあいつと友達になれたら凄いんじゃないのか?」剛は興味を持つ。
「なれるのか? 結構危ない奴だぞ」修は警戒した。
「あなたも大概だけどね」
「俺はあいつとは違う」
しかし蓮は大我に何が深い事情があるよう感じた。
その頃、大我は海神公園にいた。
「泉蓮、奈美…まさかこの世界にいたとは」