下校中、蓮は千と修、月美と一緒に帰っていた。
「千」
8人が振り返るとそこにいたのは矢内安がいた。
「あんたは?」千は機嫌を悪くする。
「まだ怒ってるのか? 過去の事だというのに」安は軽々しかった。
「あんたにされた事は忘れていない」
千は去っていった。
「おい待てよ」修は声をかける
「どうやら許されていないようだな」
蓮は安を見る。
「あんた千とどういう関係なんだ?」
安は話すがどうするか考える。
翌日の昼休み剛達7人が屋上にいると蓮がやって来た。
「聞いたよ。先輩から」
「あいつ喋ったのか」千は不快に感じる。
「なんの話だ?」
剛と奈美、美羽、鎧は気になった。
「奴は喧嘩に強い、裕福だ、別の学校の番長も自分には頭が上がらないと自慢していた。でも蓋を開けてみたらただの雑魚だった。そんな奴に俺は時間を使った。奴の事をもっと早く知っていれば本当に良い奴と関われたのに」千は感情的になる。
「でもあなたは気付いたんじゃないの? 修学旅行の時に」美羽は言う。
「それとこれとは別だ。あの先輩への恨みは消えていない」
「でもそれでもあなたの事を思っていたよ?」月美は説得する。
「お前に何がわかる」千は怒りながら教室に戻っていった。
「しかし大丈夫かな」鎧は心配だった。
「確かにな。あいつは暴走すると手に負えられなさそうだな」剛はそう感じた。
放課後、蓮と月美、鎧が海神公園に入るとそこに安がいた。
「待っていたよ」安は嬉しそうだった。
「千はどうだった?」
「機嫌が悪かった。やはり根に持っているようだ」蓮は正直に伝える。
「でも何でそんな嘘をついたんですか?」月美は質問する。
「みんなから尊敬されたかったんだ。だからつい嘘をついてあんな事言っちゃったんだ。でもまさかバレるとは思わなかったから」
そして安は千に対する思いを伝えた
「俺は千の事を騙した。そして裏切った。とても後悔している。休みの日はよく遊んでいて楽しかった。俺にとって千は大事な後輩だったから。でも1つだけ言いたい。俺はあれから変わった。ちゃんと努力して今はとても強くなったしあの時の番長とも仲良くなった」
「分かった。あんたの気持ちを千に伝えてやるよ」蓮は約束した。
ふと蓮は思った。
——なんで俺は千のために
翌日、鎧は千を屋上に呼ぶ。
そこに6人もいた。
「なんで鎧なの?」月美は蓮に聞く。
「あいつが説得したいと言っていたから
「千、先輩が言っていた。千の事を後悔している…よく遊んで…でも1つ言いたい…俺は変わった、番長になったと」
鎧は思いっきり間違った事を伝えてしまった。
「あいつ…」蓮は頭を抱える。
「あいつがそんな事を」千は余計に苛立った。
「違う。鎧が省略しすぎただけだよ」月美は修正する。
「余計なお世話は良い」
千は戻ろうとする。
「待って。確かに千に嘘はついたけどでも今まで一緒にいて楽しかったんじゃないの?」月美は必死に訴える。
「そんなこと」
「ここで縁を切ると後悔するかもしれないよ」
「それが余計なお世話なんだよ」
「千!」修は声を上げる。
「お前を心配してくれている奴らがいるだろ?」
「心配なんで誰でもできるだろ」
「なんだよそれ」
「やめなさい」
感情的になる修を美羽が抑える。
千はその場を去っていった。
「難しいものだね。説得って」奈美は言う。
「千、大丈夫なのだろうか」
千の暴走に蓮達は嫌な予感がした。