9月下旬、先輩達が文化祭の説明をしていた。

「美術部からも展示があってそれは個人でも集団でも自由です」

すると剛が提案した。

「1人で作るのは大変そうだから8人で作ろうぜ」

「いいねそれ」美羽も賛成した。

「そうだな。8人で作れば良いものが作れそうだし」

「そうしようじゃないか」蓮と千も賛成した。

修は思った。

——こいつら…楽しようとしてるな

「じゃ8人で作ろうぜ」

「なんで俺も入れるんだよ」鎧は反論する。

「どんなの作る?」

「そうだな」

「おい無視かよ!」

「ところでどんな絵にするの?」月美は聞く。

「そうだな。実に大人らしい絵が良いものだ」蓮は言う。

「大人って私達よく分からないんだけど」奈美は考える。

「星座はどう?」月美は提案する。

「いいね」全員が納得した。

「じゃ書くもの決まったし今日は帰ろうか」

「そうだね。続きは明日やろう」

修は思った。

——こいつらと来たら

そして蓮達が玄関に出るとそこに間影がやってきた。

「久しぶりだな修。まさかサッカー部を退部した後、こんなぐだらない部活でくだらないをしていたとはな」間影は侮辱する。

「間影…まだくだらない侮辱しに来たのか?」

「別に。ただ羨ましいなと思ってね。俺達は汗水流しながら試合をしている中、お前らと来たらいくら緩いからと言って適当に活動してサボってすぐに帰る。部活動を舐めてるよな」

間影の正論に修と月美以外反論できなかった。

「まだ気が向いたら戻って来いよ」間影は去っていった。

千は修を見る。

「お前いじめられているのか?」

「いじめじゃない。挑発されているだけだ」

「似たような事だろ」

「お前たちに関係ない」

修は行こうとする。

「どうせあいつにもサッカー部で反感かってたんだろ?」

蓮の言葉に修は立ち止る。

「……あの人はサッカー部の時、自分が下に見下ろしていた先輩だ。だから自分が侮辱されても仕方ない」

「でもだからってこのまま侮辱され続ける高校生活を送ってもいいの」美羽は聞く。

「別にいい。事実だし」

そして修は1人で帰って行った。

夜、修は部屋でサッカーのボールを眺めていた。

修は悲しかった。

今まで積み上げてきた努力は全て意味のないものになってしまった事に。

翌日、蓮、剛、美羽が校庭を歩いているとそこに先輩に絡まれている修がいた。

「おい修、聞いたぜ。まさか病気だとはな」

「だったらどうした」

「お前には今までの恨みがあるんだ」

「こんないじめまがいな事している暇あるなら少しぐらい練習したらどうだ? 俺がいなくなった事で全国大会すら行けないかもしれないと聞いたぞ」修は挑発する。

「なんだとお前!」

美羽は助けに行こうとした。

「何やっているのかな」

そこに鎧がやってきた。

「お前…あの馬鹿御曹司」

「こいつは俺の友達さ。近づかないでもらいたい」

「めんどくせぇな」

先輩達は去っていった。

「俺のおかけだな」

「なんか嫌だけどな」

そこに蓮達も駆け付けた。

「しばらく鎧は修の近くにいてあげて」美羽は鎧に頼む。

「断る」修は強く否定する。

「おいおいなんだよそれ」

「気持ちは分からなくない」

「なんだよそれ!」

蓮は修の顔を見る。

「見方を変えればお前もある意味あいつらと同じだ」

「は?」修は機嫌を悪くする。

「蓮の言う通りだよ」剛も意見する。

「お前もサッカー部にいた時には似たような事してたんじゃないのか?」

「余計なお世話だ」

「そんな事言ったって見捨てる事なんて出来ないのよ」美羽は言う。

「別に助けてくれなくてよい。そういう訳分からない正義感が迷惑なんだよ」

美羽は修にビンタした。

「自分が招いた種でも見捨てる事が出来ないのよ。あなたにとっては、迷惑な正義感かもしれない。でもそれでも…」

美羽は思わずその場を去っていった。

「こういう空気苦手なんだよな」鎧は座り込む。

「でもどうするんだ? めちゃくちゃ怒ってるぞ」鎧は聞く。

「まぁそのうち機嫌治すさ」剛は言う

放課後、蓮は美術室で奈美と千、月美に昼休みの出来事を話した。

「だから落ち込んでいたんだ」奈美と月美は理解する。

「なんだが分からないが文化祭まで時間あまりないしやろう」千は言う。

「だが修と美羽は仕方ないが剛と鎧…あいつら何してる?」

しかし4人は作業を始めた。

「しかし美羽がいないと寂しいな」奈美は思わず言った。

「でも美羽と修、大丈夫かな?」

「ちゃんと仲直りするかな」

「心配いらないさ。そんなことで絆が切れる2人じゃあるまいし」

「そうさ。心配はいらない」千も励ます。

「問題は剛と鎧だ…あいつら何してる?」

夜、蓮はお風呂に入っていた。

蓮も美羽と修が心配だった。

何故ならあの出来事のせいで空気が重くなっていたため。

翌日の朝、美羽が美術室に入るとそこでは修が1人で作品作りをしていた

お互い存在に気付いて気まずかった。

「……昨日はごめん」美羽は謝った。

「……俺は夢のため周りが見えていなかったのかもしれない」

美羽は注目する。

「今思うとそれはいじめにも見えるかもしれなかった」

「……美羽、すまなかった」

「修、あなたは自分が傷ついてもいいかもしれないけど私たちは嫌なの、友達が傷ついているのを見るの」

同時に美羽は何か変な感情が沸いた。

そこに6人もやってきた。

「みんな」

「時間がないから来たんだ」

「早く作業を始めよう」

蓮は思った。

——良かった…ちゃんと来て

「それじゃ早速、始めようぜ」

剛は気合を入れた。

そして8人で頑張った結果、文化祭前日に完成させた。

文化祭当日、たくさんの来客が来てにぎわっていた。

蓮達もそれぞれ楽しく過ごしていた。

そして修と美羽は屋上にいた。

「ありがとう」修は照れながらも美羽にお礼を言った。

「別にいいよ」

「もし今度なにかあったら俺が守るから」修はなぜが自然とその言葉が出た。

それを聞いた美羽も嬉しく感じた。