イベントが終わって時間があったのでDVDを6枚ほど借りてきた。
この映画も運よくあったので借りれた。
大和と言う戦艦は子供の頃に見たオヤジが作ったプラモデル。
当然、戦後の生まれなのでリアルタイムで見たことはない。
が、その時見たときのインパクトがハンパじゃなく美しいと思ったのだ。
オヤジは戦争を知らないガキんちょに熱く大和の事を語ってくれた。
世界最大最強の戦艦だったこと。
当時の日本(特に男子)にとって日本海軍の象徴であり憧れだったこと。
そして最後の希望だったこと・・・
それが大人になった今でもいつまでも心に残っていた。
この映画が出来ると聞いたとき、封切を待ちに待った。
邦画でお金を出して映画館へ見に行ったことはない。
しかも前売りを買ってまで。
もっとも洋画でさえ前売りを買ったのはスターウォーズだけだ
戦争映画は洋画と邦画ではずいぶん視点が違う。
洋画はどちらかというとアクション主体であまり心に訴えるものはない
せいぜい「プライベートライアン」ぐらいか
邦画はアクションより心に訴えるヒューマンドラマ系が多い。
「男たちの大和」は両方を兼ね備えてはいるが、やはりヒューマンドラマ系だ。
しかしよく考えるともし日本がこの戦争に勝ってたらどうか?
おそらく逆の作り方になっていたんじゃないだろうか。
人それぞれ捉え方が違うので賛否両論あると思うが、
私は今までになく心を打たれた。
沖縄特攻に向かう乗組員の心情。
それを見送る残された人たちの心情。
そして生き残った乗組員の心情。
それぞれの心情を理解した時なんと戦争というものが無益なことかと
考えさせられる。
そういえば、当時は精神教育を叩き込まれた日本人。
よく「お国のために・・・」というが、人それぞれその意味が
違ったとか。
海軍と陸軍でも違ったそうだが
その対象はある人は日本という国土そのものだったり
家族や愛する人も全部ひっくるめてのお国だったり
したそうである。
これは察するにすでに戦争で家族が亡くなって誰も守る人が
いなかった人たちは日本そのものだったのではないだろうかと思う。
果たして今後、戦争が起きた場合、今の日本人は何を守るのだろう