この手を真っ赤に汚し
この存在を世界は不要と判断した

人を殺してはいけません
そういうくせして何故
"死刑"なんてものを法は世界は許しているの?

死刑を許可して多くの人が首を縦に振る
ねぇ何故僕は罪人と裁かれているのかな

この世界には生きてちゃならない人間がいて
そんな存在をただ身勝手に狩っていただけなのに
被害者遺族はきっと加害者を殺したい程憎むだろう
死刑はそんな被害者の代わりに罰してくれるんだ
僕はただ影で悪者を退治していただけなのに

気付けば世界から追われる身となっていて
捕まれば即この心臓は撃ち抜かれる
世界から見放されたそんな僕を君だけが救ってくれた

生きて欲しいと強く願い
世界から抹消されようとしてる僕の生を君は望んでくれた
きっと僕が死を選んでしまえば
この世界で唯一君だけが悲しみ泣いてくれるのでしょう

君の涙を誘いたくなくて
こんな僕の生を望んでくれた君に感謝の意味を込めて
僕は世界が望まぬとしても
何度も罪を重ねながら必死で生き続けて行く事
それが唯一の君への償いだ

死んでしまえば君の思いも全て無駄となる
誰もが信じないだろうそれでも君だけは僕を信じてくれた
そんな君には幸せになって欲しくて

君が望むから僕はこれからも生きて行くよ
それだけがきっと君に傷を作らないと信じて