- 中年前夜/甘糟 りり子
- ¥1,680
- Amazon.co.jp
甘糟さんの本、買うのは初めて。
いつも雑誌のエッセイでは見かけてて、面白いと思っていたんだけど。
サイトでこの本が↓な感じで紹介されて、思わず購入!
37歳の週刊誌編集者、39歳の専業主婦、42歳の美容整形医院事務長の3人の女性を主人公に、セックスレス、美容整形、ホストクラブ、出会い系サイトなど世相を反映したシリアスなテーマを散りばめながら、現代を生きる女性たちの悩みや葛藤をリアルに描いていく。 「中年とはいつからなのか?」「いつまで女でいられるのか?」をテーマに、忍び寄る“老い”におののきつつも、うまく枯れていくことができない“中年モラトリアム世代”の心情を鮮やかに綴った“アンチエイジング小説”が登場!
別に自分が、この登場人物の誰か・・って当てはまる感じではないけれど(笑)
女性はこの手のテーマから永遠に逃れることはできない気がします。
いつまで「女」として、見られたいのか?
もちろん自分の旦那や恋人から、大事な存在として思われたいんだけど、この本でいうと「女」=性の対象。
この本の中の3人の女たちの葛藤が、痛々しい。。
いい年をして・・・という表現がよくされますが、、女性らしさを保っていくには、そういう貪欲さも必要なのかな。。
自分としては「複雑」な想いが。
それにしても、甘糟さん。
ホストクラブや、出会い系サイトのやりとりなど、妙に詳しくリアリティたっぷりに描写していて、すごい。
取材したのか、ご自分の経験なんでしょうか?
甘糟さんは、元マガジンハウスの副社長の令嬢なのですね。。
バブルな時代に奔放に遊んだのかもしれないなあと感じる描写も、小説内からにおってきます。
(女性のキャラが、林真理子よりもアッサリしているように感じます)
女性の老いがどうのこうの・・というシリアステーマではありません。
こういう女性たちも居るんだなという軽い思いで読んでみるとよいかも。
他の甘糟さんの作品もきになるので、読んでみようっと。