昨日は、ベルリン放送交響楽団と樫本大進の演奏を聴きに鎌倉芸術館(大船)まで足を伸ばしてきました。
松竹の元撮影所があった場所に建てられたホールは、ガラス張りの廊下から中庭の竹林が見えるように作られたなかなか、モダンな造り。都内のホールに負けない内装と1500名の収容力。鎌倉市はかなり、お金をかけて建てたんですね。。

曲は
・エグモント序曲(ベートーベン)
・バイオリンコンチェルト(ベートーベン)
・交響曲第1番(ブラームス)

去年から、ブラームスづいているだけに、今回のドイツオケも今までの違いが聞けて楽しみであったのですが。。

樫本大進さん。うちの先生はいつも評価が悪いので、あまり期待をしなかったのですが、堂々とした体躯から奏でる伸び伸びとした音色はとても素晴らしかった!!です。(彼の師匠、ザハール・ブロンの奏法は、アスリートのように体を前後に動かし弾くので、とてもカラダに負担を与えるとか・・現に過去に弾けなくなってしまったアーティストも居る)
確かに、若干高音などは背中を反らし、やや無理に音を響かせているのは少し気になりましたが、彼の楽器グァルネリの深く太目の音が、ホールの広さと丁度あいまって良かったのでは?
若い人が多い元気なメリハリがあるオケとのバランスやリズムもしっかり合っていたし。
鎌倉がツアーの最終日ということで集大成ということだったのかも。
※この前にサントリーでも公演があったようですが、日程によってはオケとのズレを指摘していたブログもありました。。

ベートーベンのコンチェルトは、きれいだけれども、聞かせどころ(泣きのようなメロディ)が少なく、あっさりと終わってしまうんですよね。。その概念を覆してくれた予想外のいい演奏を聴けて良かった♪

良かった樫本さんとは対照的に、残念だったのは、ベルリン放送響。
序曲はメリハリあってまとまっていたが、ブラ1は高速演奏。
3楽章とか、あまりのテンポが速すぎてリズムの乱れが。。聞いているほうがドキドキしました。
せめて4楽章に入るときは息を整えてから、入ってほしかった。。
意図が見えづらい指揮だっただけに、少し残念です。
(分かりやすかったラトルはかなり対照的な指揮者)

アンコールの3番の3楽章(だったと思う)で、テンポが戻りオケの評価も最後にUPアップ
ドイツオケらしく、カッチリメリハリ、堂々とした演奏で締めてくれました。ほっ・・

この公演・・・しらべて見てちょっとびっくり。
サントリーホールでは、S席14000円。こちらはベト7ですが・・
ほぼ同じ構成で、鎌倉は同じS席で8000円。ほぼ半額。
足をちょっと伸ばすなら、郊外で聞いたほうがお得かも。アンコールも変なブラボー連発する人も少なかったし。w

充実した郊外の土曜日でした。