週末は、大阪へ。。
今回は仕事でなく、全くのプライベートで、しかもベルリンフィル公演を聴きにいってきました。

先週から、東京で既に巡業中のベルリンフィル。サントリーホール・ミューザで公演をしており、評判も上々の様子。
昨年、ベルリンでも聴いてきましたが、今回日本ではブラームス&ベートーベンとドイツ音楽のど真ん中の演目をどのように演奏するのか、期待が膨らみます目

関西初日は大阪のシンフォニーホール。
チケットはE席だったにもかかわらず、3階のステージ脇の席からステージはバッチリ!
ファーストの譜面が見えるのには感動・・です。
そして、いよいよサイモン・ラトル登場!!お~・・本物だ!
そのとき、ラトルと私の距離が約30メートル以内だったかも。笑
ニコニコ笑顔で少年のような楽しい雰囲気を振りまいてました。


1曲目はハイドンの「オックスフォード」。
メリハリ効かせたテンポで、譜面なしでラトルは、生き生きと指揮をしていました。
狭い指揮台をあちこちよく動きます。ですが、リズムを取るというよりも、ここぞというときに、手やカラダをひょいと動かすのです。上からみると、パントマイムをしている舞台俳優のよう。
「ぼくは、音楽が楽しくて仕方ないんだよ!」という雰囲気をカラダ全体から表現していました。
彼はすべて暗譜してるというのも、スゴイですが、ちゃんとそのポイントのところで間髪いれずに音を響かせるオケもやはり最高です。(俯瞰で見たので、オケとの距離感もよく分かります)
私のオケでも、たまにハイドンをやりますが、、退屈しがちな古典も極上オケが弾くとこんなに格式ある曲になるのかと、改めてハイドンのよさを知りました。笑。
調べてみると、ラトルはハイドンが結構得意なようで、過去の来日にも披露していた(そのときの様子はこのブログで)。このときも実に「楽しそうに」指揮していたようです。


2曲目は、マーラーの歌曲。「リュッケルトの詩による5つの唄」
メゾ・ソプラノのチェコ出身の歌手、マグダレナ・コジェナー登場です。
上からだったので、表情はよく分からず残念でしたが、しっかりと柔らかな伸びのある声はホールの隅々まで響きわたっていました。
5曲の構成になっていましたが、最後はシンフォニー9番を彷彿とさせるアダージョの半音づつ降りていくエンディングがいかにも「マーラー」!
今回なんで、このソリストが来日してるのか?と謎だったのですが、、コジェナーはラトルの奥さんだったのですね。。道理で、指揮とも息がピッタリ合っていると思いました。
奥さん連れてくれば、「渡りに船」とばかりに、ラトルも堂々と海外に行けるし・・なんて考えたんですかね??w
そんな、ワケないか。。
でも団員は、結婚した2人(ラトルが、バツ2だってのも知らなかったよ!)だとはいえ、ビミョウな感じは否めなかったのではないでしょうか・・。
ラトルは50代、コジェナー30代半ばという年の差カッポー。。いやはやスゴイよ汗
(コジェナーは、お腹を隠したドレスでしたが、妊娠中だったかも。ラトルその意味でもスゴイにひひ

さてさて、最後のフィナーレは、ベートーベン「田園」。
まるで、ドイツの農村に紛れこんだような錯覚を覚えさせるストーリーあふれる展開で、素晴らしかったです。
特に、木管、オーボエ&クラリネットが最高でした。
森の中の鳥の歌声・・・。形態模写のようです。笑
そして、嵐の楽章は、弦や金管の怒涛の音の中へ、われわれは引きずりこまれました。
さすが、男性的な音の表現ではベルリンフィルはやっぱり最高なのでは!

大阪のお客さんは東京よりもマナーが良く、安心しました。
最近、なんでも「ブラボー」っていう客が居て、私もさすがに嫌になりますが今回は最後の指揮の手が落ちるまでちゃんと待っての大拍手。
アンコールはありませんでしたが、しっかりドイツを堪能できて大満足でした。

終了後は、そのまま「有馬温泉」へ直行!
昼はコンサート、夜、温泉。。なんとも「贅沢」三昧。
この不景気に、申し訳ない気にもなりましたが、Iさんのご好意に甘えることにしました。(感謝です!)


温泉
 丹波の黒豆の白和えとザクロ酒。旅館にて。

ご飯は、懐石。兵庫産名物、しゃぶしゃぶ&鯛などを楽しみました。
翌日は、西宮で、ベルリンフィル2日目です。
また、別の日にレポートします!