ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ デラックス版
¥6,400
Amazon.co.jp

先日、CATVで、「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」を観ました。
何年か前にも観たのですが、また再演していたので、睡眠時間が少なくなるのも忘れ、没頭してしまいました・・。
主演のエミリー・ワトソン、本当にチェロを弾いているかのようの熱演ぶり。
狂気寸前の演技、さすがですね。

若くして、天才チェリストという名声を与えられた表の顔とは、裏腹にジャクリーヌ・デュ・プレ(ジャッキー)の孤独感と異常なまでの他者への依存度(愛されたい願望)は、凡人である私でさえも分かる気が。
平凡で普通の主婦として人生を歩む彼女の姉、ヒラリーとの比較で描かれていくのですが、「天才」であることは人間として本当に「幸せ」なのかどうか、考えてしまいます。
世界中を好きな楽器と共に周り、自分の才能を多くの人に認めてもらうこと・・・夢のようなことに思えますが、実は孤独だし、自分との戦いなのですよね。。

ひとつ理解できなかったのは、姉ヒラリーが、妹がさびしいからと自分の旦那を妹に貸してしまうこと。(つまり、旦那が妹と寝てしまうわけです)
そこまで、姉も、妹ジャッキーに精神的に追い詰められていたわけなのでしょうが、、
う~ん。そこまで一身同体になる必要があるのかどうか、、、

もう少し、この姉妹の謎を知りたくて、本も購入してしまいました。
風のジャクリーヌ~ある真実の物語~/ヒラリー デュ・プレ
¥1,995
Amazon.co.jp
ヒラリーと弟ピアスの回想でなりたつ手記の形式ですが、この一家。
普通の家族以上に強い結びつきで成り立っていたようですね。
母親の尋常でない、熱心な教育ぶりもジャッキーの情操面に大きく影響を与えた模様。

短くも熱く燃え尽きた芸術家の人生。
だからこそ、人に大きな影響を与えるのでしょうね。

実際に演奏を耳にしてみたかったです。