先週の土曜日、紀尾井ホールで梯剛之さんのコンサートに行ってきました。
彼は、小さいときに小児がんにかかり、両目を摘出、全盲のピアニストです。
昨年、ワールド・オーケストラとのショパンのコンチェルトを聴いて以来 ですが、そのときの感動は忘れられません。。
今回は、オール・ベートーベンプログラムです。
「月光」「テンペスト」「熱情」の三大ソナタ。
梯さんは、今年30歳。而立の年に、今までの自分の人生を振り返り、これから一歩高いステージに向かうために、ベートーベンを選んだとのこと。耳が聞こえないというハンディを背負っても音楽を愛したベートーベンに、目のハンディを持った自分を投影をしているのかもしれません。
1曲目の月光は、非常にゆっくりしたテンポで始まりました。確実にしっかりと3連譜を刻むメロディは、とても力強い印象。繊細なイメージを持っていたのですが、いい意味で期待を裏切っていたかも。
そして、最後は怒涛の3楽章へ。よくCMでも使われる、淀みなく流れる音のフレーズなのですが、、非常に大胆で豪快な演奏でした。
ピアノかホールのせいなのか、低音が響きが大きすぎて、割れていたのが残念。
2曲目のテンペスト。初めて聴いたので、曲の解釈は分かりません。(すみません。。)
最後の熱情は、彼のレパートリーの一つにもなっている曲。
タイトルの通り、ドラマティックな展開の曲ですが、自分の演奏方法に確信を持って確実に力強く弾いているように感じられました。
一緒に行ったピアノ好きの私の母は、彼なりの独自の演奏スタイルがあるわね。。との感想。
上手いと一言にはあらわせませんが、音を通じて彼なりの思想や伝えたいメッセージが、ズンッと響いてくるものを感じます。
最後はアンコールが、なんと3回。ベートーベンのソナタを1楽章分。
どれも、素敵で、引き込まれてしまいました。
19番は、うちの母がよく昔、家で弾いていてメロディを覚えてましたが、梯さんの演奏はぜんぜん違う・・
当たり前ですが。ただの練習曲に聞こえていたフレーズが、ぜんぜん生きてますね。
ピアノだけの演奏会は、めったに行くことがなかったのですが、改めてピアノもいいなあーと思った日でした。
24(土)
15:00
梯剛之 ピアノ・リサイタル
●ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調Op.27-2「月光」,第17番ニ短調Op.31-2「テンペスト」,第23番ヘ短調Op.57「熱情」
彼は、小さいときに小児がんにかかり、両目を摘出、全盲のピアニストです。
昨年、ワールド・オーケストラとのショパンのコンチェルトを聴いて以来 ですが、そのときの感動は忘れられません。。
今回は、オール・ベートーベンプログラムです。
「月光」「テンペスト」「熱情」の三大ソナタ。
梯さんは、今年30歳。而立の年に、今までの自分の人生を振り返り、これから一歩高いステージに向かうために、ベートーベンを選んだとのこと。耳が聞こえないというハンディを背負っても音楽を愛したベートーベンに、目のハンディを持った自分を投影をしているのかもしれません。
1曲目の月光は、非常にゆっくりしたテンポで始まりました。確実にしっかりと3連譜を刻むメロディは、とても力強い印象。繊細なイメージを持っていたのですが、いい意味で期待を裏切っていたかも。
そして、最後は怒涛の3楽章へ。よくCMでも使われる、淀みなく流れる音のフレーズなのですが、、非常に大胆で豪快な演奏でした。
ピアノかホールのせいなのか、低音が響きが大きすぎて、割れていたのが残念。
2曲目のテンペスト。初めて聴いたので、曲の解釈は分かりません。(すみません。。)
最後の熱情は、彼のレパートリーの一つにもなっている曲。
タイトルの通り、ドラマティックな展開の曲ですが、自分の演奏方法に確信を持って確実に力強く弾いているように感じられました。
一緒に行ったピアノ好きの私の母は、彼なりの独自の演奏スタイルがあるわね。。との感想。
上手いと一言にはあらわせませんが、音を通じて彼なりの思想や伝えたいメッセージが、ズンッと響いてくるものを感じます。
最後はアンコールが、なんと3回。ベートーベンのソナタを1楽章分。
どれも、素敵で、引き込まれてしまいました。
19番は、うちの母がよく昔、家で弾いていてメロディを覚えてましたが、梯さんの演奏はぜんぜん違う・・
当たり前ですが。ただの練習曲に聞こえていたフレーズが、ぜんぜん生きてますね。
ピアノだけの演奏会は、めったに行くことがなかったのですが、改めてピアノもいいなあーと思った日でした。
24(土)
15:00
梯剛之 ピアノ・リサイタル
●ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調Op.27-2「月光」,第17番ニ短調Op.31-2「テンペスト」,第23番ヘ短調Op.57「熱情」