観終わってから、嫌な気分・・しこりを残したまま席を立つ。。
おそらく、映画館に行っていたら、そんな気分になっていた映画であることは、間違いない。
日曜日のCS番組で、「それでもボクはやってない」 がノーカット版でやっていました。
途中CMも入ることなく、映画と同じシチュエーションで2時間20分。
気づけばこのストーリーと主人公に完全に感情移入してました。
昨年話題になっていて、大筋を知っている方も多いかもしれません。
電車に乗っていた女子中学生に痴漢の疑いをかけられた青年が、やっていないにもかかわらず「容疑者」として拘留されてしまうのです。
警察や検察は、彼に罪を認めろと迫り、「やった」といえば、釈放してやるという「脅し」をかける一方
「黒」を「白」にするのは難しいから、罪をさらに認めたほうがいいという弁護士まで、現れる・・
友人や冤罪事件に立ち向かう弁護士達と、主人公は自分の身の潔白を証明していくのですが、結末は・・
(見て欲しいので、ネタバレはしません、笑)
「法」や「権力」というものが、いかに無謀で頑強なチカラを持っていること。
そしてそのチカラに抗って、「真実」を追究していくことがとてつもなく大変であることが、分かりました。
まさしく「国家権力」の怖さを感じます。
日本の裁判制度、法制度が歪んだ側面を持っていることを知らなかった自分の無知さにも気づきましたが、大抵の人は知ることはないんですものね。。
実際にそれで済んでしまうんだけれど、自分もいつ同じような状況になるかもしれないし、来年からはじまる「裁判員制度」にも大いに不安が。
周防監督もインタビューで語ってましたが、なるほどと思った言葉がコレ。
「今まで絶対的に「正しい」判断をする裁判官が、決してそうではないし、本当に罪をおかしたかどうか(意識を持っているかどうかは)分かっているのは、容疑者=被告であるはずなんですよね。」
確かに・・・
裁判は、有罪か無罪かを決める場所ではなく、もともと有罪が前提でその罪の重さをジャッジする場所・・だから無罪にするのはとても難しいことらしいです。
(痴漢の疑いをかけられて有罪になるのは99%に近い・・事実にびっくり)
植草教授は、実際にカガミを持っていたし、三橋香織被告は夫を殺した事実があるから「罪」とされても仕方がない面はありますが。彼らは自分を「罪人」と思ってないかもしれない。それはそれで問題ですが、中には本当に無実の人も居るのかも・・そう思うと本当に裁判は怖い場所ですね。
このストーリー。留置所の施設の仕組みもこまかく描かれていて、主人公の加瀬さんの演技も妙にリアルです。
なよなよっとしたこんなタイプの男、いるよね~~って。
深刻なテーマだけれど、重過ぎない演出で見せて、最後に観客の気持ちに『鉄槌』を振り下ろす周防監督、お見事。
嫌な気分になったけど、その分真面目に社会を考えるいいキッカケになる映画だと思いますよ!
おススメ。
※付録
「それでもボクはやってない」映画宣伝マンの書いたブログ も面白い!
おそらく、映画館に行っていたら、そんな気分になっていた映画であることは、間違いない。
日曜日のCS番組で、「それでもボクはやってない」 がノーカット版でやっていました。
途中CMも入ることなく、映画と同じシチュエーションで2時間20分。
気づけばこのストーリーと主人公に完全に感情移入してました。
昨年話題になっていて、大筋を知っている方も多いかもしれません。
電車に乗っていた女子中学生に痴漢の疑いをかけられた青年が、やっていないにもかかわらず「容疑者」として拘留されてしまうのです。
警察や検察は、彼に罪を認めろと迫り、「やった」といえば、釈放してやるという「脅し」をかける一方
「黒」を「白」にするのは難しいから、罪をさらに認めたほうがいいという弁護士まで、現れる・・
友人や冤罪事件に立ち向かう弁護士達と、主人公は自分の身の潔白を証明していくのですが、結末は・・
(見て欲しいので、ネタバレはしません、笑)
「法」や「権力」というものが、いかに無謀で頑強なチカラを持っていること。
そしてそのチカラに抗って、「真実」を追究していくことがとてつもなく大変であることが、分かりました。
まさしく「国家権力」の怖さを感じます。
日本の裁判制度、法制度が歪んだ側面を持っていることを知らなかった自分の無知さにも気づきましたが、大抵の人は知ることはないんですものね。。
実際にそれで済んでしまうんだけれど、自分もいつ同じような状況になるかもしれないし、来年からはじまる「裁判員制度」にも大いに不安が。
周防監督もインタビューで語ってましたが、なるほどと思った言葉がコレ。
「今まで絶対的に「正しい」判断をする裁判官が、決してそうではないし、本当に罪をおかしたかどうか(意識を持っているかどうかは)分かっているのは、容疑者=被告であるはずなんですよね。」
確かに・・・
裁判は、有罪か無罪かを決める場所ではなく、もともと有罪が前提でその罪の重さをジャッジする場所・・だから無罪にするのはとても難しいことらしいです。
(痴漢の疑いをかけられて有罪になるのは99%に近い・・事実にびっくり)
植草教授は、実際にカガミを持っていたし、三橋香織被告は夫を殺した事実があるから「罪」とされても仕方がない面はありますが。彼らは自分を「罪人」と思ってないかもしれない。それはそれで問題ですが、中には本当に無実の人も居るのかも・・そう思うと本当に裁判は怖い場所ですね。
このストーリー。留置所の施設の仕組みもこまかく描かれていて、主人公の加瀬さんの演技も妙にリアルです。
なよなよっとしたこんなタイプの男、いるよね~~って。
深刻なテーマだけれど、重過ぎない演出で見せて、最後に観客の気持ちに『鉄槌』を振り下ろす周防監督、お見事。
嫌な気分になったけど、その分真面目に社会を考えるいいキッカケになる映画だと思いますよ!
おススメ。
※付録
「それでもボクはやってない」映画宣伝マンの書いたブログ も面白い!