先日「zeroさんが観たいだろうと思って」と映画『ラフマニノフ』の案内状をもらい、試写会に行ってきました。(サンクス!Nさんドキドキ

ベートーベンは、今までも映画化されてましたが、ラフマニノフは、、、作品が有名な割りに人生は、謎が多いとされている作曲家だけに、どのように表現されるのか気になるところ。
※私も、ロシア革命時に、アメリカに亡命したということまでしか、実は知りませんでした。

開演までの時間中、「ピアノコンチェルト2番」の1楽章がエンドレスにかかるなか(Oオケの演奏を、嫌でも思い出しちゃいます、笑)、やっと開演。。。
監督も俳優も、オールロシア人。言葉がすべてロシア語。アメリカでのシーンに登場する人物がすべてロシア語?
っていうのも、ちょっと「妙」な気がしないでもないですが、、、のどかな緑あふれる田園のシーンや、ロシア人特有の「鬱々」とした感情表現は、ハリウッド映画には出来ないリアリティさがあってよかったのでは?と思います。
90分間の上映時間は意外と短く感じられました。

芸術家たるもの、やっぱり人生に「恋愛」は欠かせないものなのですね。
彼の人生に、3人の女性が登場します。
従兄弟という関係で、ラフマニノフを小さい頃から慕っていた妻、ナターシャ。
奔放でいて妖艶な人妻、アンナ。(顔つきが、沢尻エリカみたい)
革命に情熱を注ぐ、音楽学校の時代の生徒、マリアンナ。

ラフマニノフが、妻以外の2人にやっぱり、ふらり・・といっちゃうんですが、そこを全部知って受け入れるナターシャの心の広さに、私は脱帽。(この女優さんの凛とした雰囲気も、好きです)
浮気して帰ってきて、「やっぱり君が好きだっ」ってナターシャに抱きつくラフマを私だったら、許せるのか??むっ
う~ん、、、
衝動的な感情が、創造活動に貢献するのであれば、許すか~。と映画を観ながら勝手に想像しまくるのも、楽しかったです。笑
※彼の人生、云々というよりも、ナターシャを含め家族のサポートする力が前面に出ていた作品でした。

この映画で、初めて知ったのですが、ピアノメーカーで有名なスタインウェイが彼の親友だったのですね。
アメリカ滞在中のツアーをサポートして、ピアノをPRしたツワモノだったとは・・
ロシア語を話す、坊主頭のスタインウェイ・・妙だけど、なかなかの存在感。


この映画は5月のGWに公開だそう。
まだHPが出来てないのは、残念。。

アーティストの人生を知って、曲を聴くとまた楽しいかもしれません。

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