時間が大分空いてしまいましたが・・

最終目的地、ベルリンにプラハから電車で約4時間かけて到着。
プラハでの出発が電車の遅延のため、到着が夕方になりましたが、途中で車窓から眺めるのどかな草原や山の風景を楽しみながらの移動でした。
(チェコの国境を過ぎると、ザクセン・スイスというとても雄大な景色が広がるエリアがあります)

さて、ベルリンでは夕食をビアレストランで食べてから、ベルリンフィルの演奏会@フィルハーモニーホールに向かいました。(3日連続で、演奏会を聞くのも初めてです)
この日の演目は

・ショスタコーヴィッチ バイオリン協奏曲1番
・ムソルグスキー 展覧会の絵

指揮は、N響の音楽監督でもあった、アシュケナージです。

開演前30分くらいに到着。ホールの外観はまっ黄色。暗い夜でもライトアップされて、非常に目立つ建物です。
この公演も、SOLDOUTだったらしく、チケットを求める人が外で立っていました。
観客の年齢も、今までより一番若い。ジーンズのようなラフな格好の人もちらほら見かけました。
ベルリンが都会なのか、曲目が近代ものだからなのでしょうか?

ホール内は、広々としたすり鉢型。舞台が1番前の席とほぼ高さが一緒で、後ろの席になるほど、舞台が高くなる造り。私の席は、前から5番目でしたが、ちょうど1stバイオリンが目の前の高さになり、なかなか楽しめました。
すごく、団員が近くに感じられます。
入退出するとき、客席の通路と同じ高さ(通路の真横を通る形になる)というのも、敷居の高さを感じません。
団員に、気軽に声をかける友人が居たくらいですから・・
音響設計は、素晴らしいのはともかく、細かい音楽を楽しむための配慮&試みは面白いなと思いました。

さて、演奏のほうですが、、
ヴァイオリンコンチェルトは、ショスタコならではの難解な曲でしたが、女性ヴァイオリニストリサ・ヴァティアシュヴュリ(発音が難しい・・)が、いとも簡単にしかも機械のように正確に淡々と弾く姿には、ただ圧倒。
まだ20代と若手のようですが、ヴァイオリンを静かに一つ一つ音を刻んでいくような弾きっぷり。始めは、ややアクションが小さいせいか、おとなしく感じられましたが、カデンツアのソロ部分では熱く思い入れたっぷりに音を響かせていたように聞こえました。
とまあ、凄かったのヒトコトです。

休憩後は、展覧会の絵。
この曲は、有名なプロムナード部分しかちゃんと聴いたことはありませんでした。汗
アシュケナージらしい、緩急細やかな指揮ぶりで、繊細な演奏を披露していたように思えます。
10枚の絵を作曲家ムソルグスキーが、歩きながら眺めてその絵のイメージを曲にしたというのは、改めて調べてわかったことですが、面白いですね。その歩いているシーンは、曲間に挟まれているあの「チャンチャンチャン、チャチャチャ~ン♪」という曲だとか。
引用:ウィキペディア


曲もソリストも指揮者もオールロシア。
ドイツでロシアを聴くのも、しかもベルリンフィルで。なかなか贅沢なことです。

今回で演奏会は終了。名残惜しいですが、あとはベルリン観光のみ。
近代的な街並みは、今まで廻った古典的な街と対照的でなかなか楽しめそうです。
続きは、後日。
(もうそろそろ終わりにしたいぞ)


ホール
↑翌日朝にホールを撮影。黄色の色が景色から浮いて見えます。w