夜は、ライプチヒのメインイベント、コンサートへ・・。
夕飯を老舗ビアレストラン「アウアーバッハス・ケラー」 で食べ、ホールへ向かう。
(ここで、ビールと肉をたらふく食べたのが・・・後々後悔することとなる叫び

開場の30分くらい前に着いたのですが、すでにゲヴァントハウス ホールのロビーは、大勢の観客で一杯でした。
殆どが中年~熟年世代のカップル!!ここドイツもクラシック人口は「高齢化」なのですね。
男性がネクタイ絞めて、ビシッとスーツをキメている人が殆ど。なかなかカッコいいぞ!
ノータイ・ジーンズはさすがに、居ません・・(女性のほうが、ワンピースくらいの着用でややカジュアルかも。)
さすが、格式高いオケ。と実感。
知り合い同士で、談笑している図があちこちで見られ、コンサートはまるで市民の「社交場」。
ホールの造り自体は、ドイツらしい質実剛健な作りで、決して派手ではありませんが、飲み物や軽いパーティフードが用意されているのも、日本とはちょっと違う様式でした。生活にクラシックがじっくりと馴染んでいる感じがしますね。

さてさて、今夜の演目は
・ドヴォルザーク チェロ協奏曲  チェロ:ハンナ・チャン (韓国)
・ラフマニノフ 交響曲3番

客席は、前方右端。
やや指揮者の影に、独奏の席が隠れるかな・・と思いましたが、なんとかクリア。
オケも殆ど目の前で、感激です。

ドヴォルザークのチェロコンは、YO-YO-MAや他のアーティストでも、何回か聴いたことがありましたが、このハンナ・チャンも、女性とは思えない力強さと、独特な表現力で聴き応えある演奏をきかせてくれました。
身体を横や縦に大きく揺らし、大きく呼吸を取りながら顔も恍惚を浮かべながら演奏する様は、なんとも特徴的(女性版、YO-YO-MAのよう?)
力強いボウイングで、かつ女性なりのしなやかな音色で、また今までと違うチェロコンチェルトの印象をうけました。
やや、第1楽章は、オケとのバランスを取りながら慎重に演奏をしているように見えましたが、牧歌的な第2楽章ではうっとりするような繊細なメロディで、観客の注目を一身にひきつけているようでした。
ライプチヒの観衆もかなり耳が肥えていて、手ごわいはず。。
誰もが固唾を飲んでハンナ・チャンの一挙手一投足を見守る・・そんな緊張感があったように思えました。

第3楽章も、ゆっくりと静かにエンディングを迎えていくのですが、あまりの心地よさにもう少し聴いていたいなと思いながら・・。
ロストロポーヴィッチの弟子とも言われてますが、彼女の悠々とした演奏ぶりは聞く人の気持ちを豊かにさせてくれる、素敵な演奏でした。他の曲も、もっとじっくり聴いてみたいですね。
(モチロン、盛大な拍手が観客からありました。)

あまりにも、前半のチェロコンに注意を払いすぎて、後半のシンフォニーはあまり覚えていません。
・・というか、ビールのせいで、時々意識が遠のいてしまう始末。しまった!
ドイツまで来て、コンサートで寝るなんて・・・と、思うのが嫌だったので、一生懸命手をつねったり飴を食べたりで眠気を飛ばしていました。。結果としては、あんまり覚えておらず。。Iさん、ゴメンナサイ。

明日からの演奏会前は、絶対アルコールを飲まないぞ!と決心した次第メラメラ

タクシーでホテルまで帰宅。明日は、いよいよチェコへ向かいます。(世界の車窓から、風)

牛肉
↑「ビーフ・トルネード」牛肉の竜巻?というスゴイネーミングの煮込み料理。トマトクリームのソースが美味でした。。ビールさえ、飲まなければ・・。。