森美術館に寄った後、オペラシティで読売日本交響楽団のサマーコンサートを聴いてきました。
読響は、この間のマーラー以来。
(いつもIさん、ありがとうございます!)
定期公演とは違い、今月のコンサートは、ある意味「フェスティバル」。
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指揮 下野 竜也
◆ シューベルト/
交響曲第7番〈未完成〉
◆ ベートーヴェン/
交響曲第5番〈運命〉
◆ ドヴォルザーク/
交響曲第9番〈新世界から〉
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3曲、たっぷりシンフォニーです。しかもメジャーどころ。。
指揮者の下野さん。ぽっちゃりとした男の子がそのまま大人になったような人。
身体全体で、弾むような指揮ぷり。時折「にっこり」と笑顔を振りまき、汗をしたたらせながら・・。
年上の主席奏者たちを、気遣いながらも、元気に指揮をする姿は見ていてもとても清清しかった。
さて
シューベルトの「未完成」、実はホールで聞いたのは初めて。
サワサワとした静けさから、ダイナミックに展開する第一楽章、静かで厳かなメロディの第2楽章・・。ここで、名前の通り、終了なのですが、、もうちょっと最後はどうなるかを聴きたいなと思わせる曲です。
前半は、そのまま「運命」へ。
一番オケのテンションがあがっていて、メリハリのついた演奏で、良かったんじゃないでしょうか?
コンマスの方が、あの「ジャジャジャ、ジャーン」というフレーズを頭を振り乱してバイオリンをかき鳴らしている様子にぐいっと引き込まれました。
3楽章で、弦全体がスゴく早くパッセージを弾くところがあるのですが、みなさんの呼吸もバッチリ。管楽器の鳴りも、素晴らしかったです。
後半は、ドボルザークの新世界。
第2楽章の主席奏者達のアンサンブルに聞きほれました。。
ですが1点、「家路」で有名なメロディなんですが、哀愁の漂うイングリッシュホルンのはずが、なんだか軽快な感じに聞こえてきました。。淡々としている。まあ、この感じもありかなーと思っていたのですが、弾いていた方は若い女性奏者。(最後に立ち上がったときに、姿が分かりました)
弾く人によって随分ここはイメージが左右されてくるように感じます。
2楽章終演時に、私の2つ隣の席に座っていたおじさんが急に「ワンダフルー、ビューティフルー」と叫んでいて。。一瞬、ホールは「?」という空気に包まれました。
多分オケも果て・・と困っていたようでしたが、、指揮の下野さんはすぐに、オケの雰囲気を戻して演奏開始。
聴く人のマナーも、もう少し考えないとダメかな。。と思うようになっています。
この間も演奏中に指揮をする観客が居ましたが。。
あくまでもホールは公のものですから、自分が楽しいからといって他の人に迷惑をかけてはいけないですね。
(若い人でなく、中高年の方のマナーが悪いのはどういうことなのか!)
アクシデント?はありましたが、総じて、熱気のある良い演奏で十分楽しめました。
読響、前回に引き続いて好印象のオケです!