土曜日は、久しぶりに暑さも和らぎましたね。。あの脅威的な暑さは、外出する意欲を削ぎます。

コルビジュエ

六本木ヒルズの森美術館でやっている「ル・コルビジュエ」展に行って来ました。
森美術館は、実は初めて・・。エレベーターで最上階にあがったところにあるのですね。
そして、予想以上に広い展示エリア!全部見てまわると軽く1時間以上はかかります。

さて、展示の内容は、ル・コルビジュエの絵画作品(彼は設計の合間に絵を描くことを趣味としていた)と、沢山の設計した建物や都市計画の模型や設計図など。
コルビジュエは、建築家だけではなく、自由な発想をもったアーティストだったということが判明。ピカソやミロを彷彿とさせるビビッドな絵は、四角いシンプルな無駄をそぎ落とした彼の建築スタイルと正反対のイメージで驚きました!
・・モノの見方は、常人のレベルを優に超えていたということですねえ。。
おなじみの、家具もいくつか展示されていました。黒い革張りの椅子たちと並んで、自動車のプロトタイプが。
デザインが今の車に負けないクールなデザインなんですよ。20世紀の初頭にこんなすごいもの、考えていたのか・・と、さらにびっくりです。

コルビジュエの建築は世界各国に点在していて、都市計画にもたくさん参加していたようですが、実現化されたものはインドの北部の都市チャンディガールだけ。
他は政府などの対立など色々問題を起こしていたようですね。
まあ、芸術家というものは、往々にして権力とは相性が悪いものだと思いますが・・。
本人の回想ビデオで、「政府は、私の意図が分かっていない。本質的な建築の意味を理解できる人間は居ない」
と発言していたシーンは、印象に残りました。

建築模型も原寸大で再現されているものがいくつかあり、実際に内装を見ることができるのも、今回の展示のよかった点ですね。
最後の棲みかとなった、フランスの海沿いに建てた木製の8畳ほどの小さな小屋。
色々沢山の斬新な建築を作った建築家が、巡りめぐって最後にこのような終結となったのか・・と色々考えてしまいました。

ル・コルビジュエ展 公式HP
エキサイトISM 特集でもとりあげています。こちら

※この日、夜は読響コンサート。
また後日レポートします。