林 真理子
知りたがりやの猫

林 真理子ほど、「女」のいやらしい面を描くのが上手いひとは居ない。
この本の帯にも書かれているけれど、彼女のストーリーの中ではスマートに見える女でも、嫉妬や悪意をむき出しにして「嫌」な面を見せ付けてくるのです。そういう誰にでも持っている「暗」の部分を、彼女は「ほらっ」といって白日のもとに晒すのが得意。
そんな彼女の性格こそ、まさしく「女」。いつの間にか、引き込まれている自分が、怖かったりします。。

読者はきっと登場人物にいつの間にか自分を投影させてみたり、時には同情を寄せあるいは軽蔑したりするんでしょうね。
小説のネタは、実際にあったのかもと思えるほどリアルです。(最近はとみに不倫モノが多し)
林真理子自身が、こんなに沢山の恋愛経験をしているのだろうか?と首を傾げたくもなりますが、友人達から聞いたエピソードなども多く入っているに違いないでしょう。(そう、思いたい)

最近作「ミルキー」同様、この「知りたがりやの猫」も女性たちの恋愛短編集です。
不倫する妻、昔の恋人に嫌がらせをするOL、、なんてことはない三文小説的な設定なのですが、彼女が書くと妙にくっきりと人物が浮かび上がってくるんですよね。どれも退屈しません。


軽く、読めるので、、通勤のお供にどうでしょうか?
朝なんかは、ちょっと読後感が悪いかもしれませんがむっ