サイレントヒル


怖い、凄い。という評判だったので、気になって仕方がなかった。
(最近、ホラーづいてる?暑さのせい?)

映画館は、カップルというよりも男同士のペアが目だってた。
私の前に並んでいた、2人組はラオックスの紙袋を持った「アキバ系」。2人はメガネに、シャツがパンツにイン!受けるのは、こういう層か。後で、ゲームとの違いを論議するんだろうネエ。

お昼を抜いていったので、Aさんと私の我々は、マグドナルドのハンバーガーをシートに持ち込んじゃいました。さぞや迷惑だったでしょう・・・。周りの方、ごめんなさいよ!
ハンバーガーを胃の中へジュースで流し込むと、同時に映画が始まる。。うぐっドクロ

ストーリーは、夜の森の中。
母親ローズが、突然居なくなった娘シャロンを探し回るところから始まります。シャロンは崖をぼんやりと見下ろし今にも身を投げそうな雰囲気に。結局危機一髪で、彼女は助かるんだけど、その後も夢遊病で変な絵を描いたり、怪しい行動をとりまくります。
最近にありがちの、なんでもない風景で徐々に怪しくなってくるというホラーとは、好対照の「直球ぶり」でなんとも気持ちがよいスタート展開。

結局ローズはシャロンの「サイレントヒルへ行かなきゃ・・」という謎のメッセージを解くために、ゴーストタウン「サイレントヒル」へ娘を連れて向かうのです。
普通はそんな怪しい場所へ行かないでしょう・・と思うのに、、そこはゲームのストーリー。
誰も居ない山の中→車、衝突→娘が消える→サイレントヒルへ→娘の後姿を見かける→探し回る。。
ゲームのプログラムで作られたフォーマットのように、幻想的な恐怖の世界へ確実に観客を連れ込みます。

最近、トゥームレーダーや、バイオハザードなどゲーム化している映画も多くてたまにガッカリということもあるんですが、この映画では十分に楽しめました。
悪魔やクリーチャーたちの描写は、SFXを含め十分凝っているし、登場人物たちの怨念や狂信的な人々たちの集団行動心理なんかも細かいところまで撮られていて、最後まで息をつかせません。
暗黒な闇の雰囲気が普通はホラーだと強調されるんだろうけど、人間ドラマ(憎悪が悪魔という概念を形作る)がしっかりベースにあって、エンディングがやや哀しかった。
(娘役の女の子が、可愛くて演技もなかなかのモノ。)

ゲームは4作目まで出てるんだっけな?ゲームは怖そうで手が出せてません。
でも、サイレントヒルの不思議な世界観は好きです。
ホラーだと思わずに、ドラマとして観てはいかがかな?

公式サイト「サイレントヒル」