横山 秀夫
半落ち
映画はまだ見ていなかったが、本屋で平積みされていたので思わず購入。

「半落ち」というのは、警察用語で、罪を犯した容疑者が、一部自供はするが完全には自供をしていない状態のことである。
現職警察官であった男が、アルツハイマーを患う愛する妻を手にかける。だが、彼が警察に出頭したのはその2日後だった。その理由を決して明かそうとしない頑なな梶とその空白の時間の謎を追う人々たちのドラマ。

この小説では、1章ごとに刑事・検察・記者・弁護士などの目線で事件と梶の様子が語られる。彼らは一流、敏腕と呼ばれているのだが、外には決して明かせない悩みや葛藤を抱えており、梶の動きを追っていくうちに彼への共感、思いを重ねていくのである。

私は、最後まで、「落ちない」理由が分からなかった。それだけ、話者が巧みだったといえる。
映画を想像するに、最後は感動してしまうんだろうな、、、と。
DVDで是非みてみよう。