目白から椿山荘の方向へタクシーで10分ほど、走っただろうか。
閑静な街並みの中に白い尖塔がちらりと見えた。
東京カテドラル教会。
丹下建三 が残した偉大な建築物の一つ。
彼は、代々木のオリンピック記念体育館や、東京都庁をデザインした世界的に有名な建築家である。
正門から敷地内に入ると、尖塔の脇になだらかなフォルムのシルバーに輝く巨大な建物が目の前に現れた。
「でかい!!」
だが、なんとも優美である。周りの建物とは、まったく違った斬新なフォルムに圧倒された。
ここは、外国??と一瞬錯覚してしまった。
8枚の大きな湾曲したコンクリートの壁面を組みあわせ、上からみると十字架のようになっている。1963年に建てられたというから、当時はさぞやインパクトがあったに違いない。
この場所をおとずれた理由は、夕方7時から始まる「オルガン・メディテーション」 を聴きに行くため。
(ホントは編集会議の卒業制作のネタ取材に・・)
この教会には巨大なイタリア製のパイプオルガンがある。
クリスチャンでなくても、バッハなどのオルガン演奏が聞けるイベントを教会は毎月開催をしているのでどんなものだかをまずは見にきたのだ。
建物に入ると、受けつけがあり聖堂へそのまま吹き抜ける造りになっている。
パイプオルガンの重厚な音色が堂内に響き渡っている。
おお・・バロックですな。
四方のうちっぱなしのコンクリート壁が天井に向かい斜めに走っており、堂内は細長い角錐のような空間。
うんと高い天井を見上げると、天窓がガラスのルーバーになっている。
前方にはシンプルなゴールドの巨大な十字架。祭壇に敷かれている真紅の絨毯が神々しい。
オルガン曲の詳細は知ることはなくても、荘厳に響きわたる音楽と、教会がもつ独特な雰囲気は楽しむことができる。
実際、私が聞けたのは、会も後半に差し掛かっていて、バッハを含む数曲と、「夕刻の祈り」という教会の方の祈りの唱和だった。
信者でない私は実際に口にするには戸惑いがあるが、俗世と完璧切り離された?聖なる空間に身を置くとなんとも気持ちが静まる。海外では、教会がいたるところにあり宗教とは密接な環境なのだが、ここは日本。なかなか、このような体験は出来ないだろう。
帰り際、出口の脇に立っていた男性に、このイベントの詳細を尋ねるべく声をかけてみた。彼は東京カテドラルのオルガン担当者だった。オルガンコンサートの企画・施設の管理を任されているという。
(やったー!取材ターゲット、発見です!!)
早速、詳細を聴くべく取材のアポをとったのはいうまでもありません。
なんとも充実した気分で、教会を後にしたワタシでした♪