ずっと見たかった映画、やっと見ました~。
アメブロでも特集されていて、「マルコビッチの穴」の脚本家カウフマンの作品というからにはすごく期待していました。

別れた恋人との記憶を消去する。
「ウソ!?そんなことが実際にできてしまったら?!」というのがこのストーリーのテーマ。

「あなたの悩み、取り除きます」という怪しげな架空のラクーナ病院。
頭にかぶせた美容院のパーマの機械のような、記憶除去装置。
説得力あるドクターと、おタクな助手たち。(イライジャ・ウッドが出てた!)
エキセントリックな設定だが、もそれなりに手が込んでいて、現実的にあってもおかしくはなさそうだ。

そういう、奇妙なバックグラウンドの中で、登場人物たちの出会うまでの気持ちの高まりと別れにいたるまでのすれ違いの哀しさが妙に浮き立った。
今回は冴えない珍しい役柄のジム・キャリーと派手な髪色とパンクファッションで登場と意外なケイト・ウィンスレットという意外性もあったのかもしれない。

恋愛の過程の中で、ちょっとした「いざこざ」や「すれ違い」が後々で別れの決定打になったりする。
が、大勢の人は、なんとなく察しはしていてもその時点ではなかなか気づかない。
別れるときに、「あのとき、あ~していれば・・・」という後悔するのだが、時は既に遅し。

記憶除去装置の存在は、今までの過程をリアルに再現していくという点がスゴイ。
普通、人間の記憶は大体が自分の都合の良いように「美化」されているものだから。
(今思い返すと、変な輩にも惚れたもんだ、と呆れる、笑)
だからこういったものがあると、自分がなぜ、どの時点ですれ違いを興させたのかを実感させてくれるのはある意味よいのかもしれない。
でも私だったら、消去する装置よりも、「やり直し」が出来る記憶改ざん装置のほうを開発するな。。と思うだが。


この映画でよかったのはストーリー、演技のほかに、あと音楽。
BECKの歌う「Everybody's gotta learn sometimes」のけだるさが、この映画の雰囲気にぴったり。
思わずCD を購入してしまいました。

アーティスト: サントラ, ジョン・ブリオン, E.L.O., ザ・ポリフォニック・スプリー
タイトル: エターナル・サンシャイン