以前、チェロの友人の家で聞かせてもらったフランクのソナタがよかったのでCDを購入。ヨーヨー・マの「パリ ベルエポック」には、チェロ編曲版ソナタのほかフォーレのバイオリンソナタ、タイスの瞑想曲などが入っている。

1曲目、タイスの「た~らら、ららららら~♪」から私はヤラレました。。なんてヨーヨー・マは甘美に弾くことができるのでしょう。。
弾いているときの彼の顔は、あんまり気持ちのイイものではないので思い出したくは無いのですが(笑、ごめんなさい)、やはり音色に関しては「超」一流です!

フォーレも、フランクも、あと同時に収録されているサン・サーンスの曲もほぼ同時期にパリで演奏されたとのことだが、さぞかし華やかなりし時代だったことでしょう。

ブックレットではこのように描写されているー

モンソー通りのマドレーヌ・ルメール婦人宅で火曜の夜に開かれるサロンでは、しばしばサン=サーンスとその弟子ガブリエル・フォーレがピアノを弾き、時にはジュール・マスネが立ち寄ることもあった。ある晩、そこからほど近いサル・ヴィリエで、マルセル・プルーストはセザール・フランクのイ長調のソナタを聴いた

私はパリには行ったことがないが、昔に戻れるのならこの時代のパリを覗いてみたいんです。まさに、ムーラン・ルージュ!ロートレックが描く踊り子の世界、セ・ボン~♪(ワケわかんない・・)芸術の隆盛と頽廃的な世界観溢れるパリ・・全然詳しくないので、全部がめちゃくちゃになってるかもしれないですが、インスパイアされるものが沢山あった時代のようです。

話は戻って。。フランクのソナタは、もともとヴァイオリンソナタとして書かれたものでしたが、すぐに人気がでてチェロ版も出たらしい。
主が「弦」なのですが、これは伴奏のピアノがすばらしいです。旋律がとめどもなく流れる中に、チェロのメロが入ってくる感じ。ピアノも伴奏の域を超えてる感があります。今まで聞いた、ソナタでも一番好きかもしれません。

しばらく車の中で聴くお気に入りのCDとさせてもらいます★

※マルセル・プルーストというこの時代の作家がフォーレやフランクの楽曲をテーマに「失われた時を求めて」という小説を描いている。こんど、読んでみよう。