かなり久しぶりに、現代美術館に出かけた。昨日はとても寒く、美術館に入ったころには、曇り空からちらほらと雪が・・。寒かったわけだ~。

企画展「mot annual 2005 愛と孤独、そして笑い」は、全然予習もせず、調べずに入った人、つまり私でも楽しめる内容。10人の現代を生きる女性アーティストの作品が並ぶ。映像、写真、油絵、オブジェ、そしてコピー。。

どれも個性豊かで、いろんなベクトルでパワーが満ちあふれている。最近は、やはり女性の方が元気がいいというのも、納得。
一番若いアーティストは27歳。澤田知子さん。
一見何気なく写っている学校で撮ったクラスの集合写真。誰もが昔よく並んで撮ったもんだけど。。なんだよ、これ?
・・、みんなおんなじ人じゃん。つまり作家の澤田さんが髪型やメイクで十人変化?いや百人変化しているのだ。すごい!!凝りぷりっ。
一人ひとりをヘアメイクを変えて、撮影してそれを段組にして・・。時間はどのくらいかかったのか?
集合写真のほかに、証明写真も100枚づつ張り合わせたパネルもあってそれも全部自分の顔。ただし、メイクとヘアはどれもおんなじのはなし。

インパクト勝負ものでは、イチハラヒロコさんの、言葉アートも面白い。
何気ない話言葉だったり、コピーのような表現なんだけど。
白いボードにでっかい見出しゴシックの太文字が、胸にどすんっと響く。
見る人によっては、くすっと笑ったり、あ~それあるよね。と思わせる言葉。
その裏側にある作者の意図も見え隠れする。そこがいいのだろ。

他にも、沢山あったのだが、上記の2つは好きな作家かな。

この展示会のテーマ「愛と孤独、そして笑い」は、まさに出展した彼女たちの日常を作品化したものと言う意味で名づけたらしい。
決してアートというのは、形式ばったものではなく、そこかしらに溢れているものだということを教えてくれた、貴重なイベントでした。

私も、たまには「作品」(アート)でもつくろうかな・・


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