去年は、忙しくてテレビのドラマを見ることがほとんどできなかったのだが(特に平日の夜なんざっ)今年は、面白そうな作品がちらほら出ているせいか、ちゃんとビデオでも録ってみようかっという気になっている・・。こんなとき、DVDレコーダーなんかが、あればささっと予約できちゃうのに、ウチにはそんなもんはない!!(欲しいです。切なる願ひ)

でも実際はあまり見る時間がなくて、唯一の必見番組となっているのはフジテレビ「優しい時間」。(木曜10時の、おなじみのタイム)
倉本聡の脚本だし、番組の予告で平原綾香の癒し系の曲が流れていたので気になっていたのだ。

今回の設定も、「北の国から」の場面と同様の富良野。登場人物は、父と息子、既に他界した母親がいて、息子の恋人が現れて。。とコレは、また似たような人物関係。息子が昔、運転していた車が事故に遭い、同乗していた母親を死なせてしまったことから、父親と息子の確執は始まる・・というストーリー。
とても近い距離に住んでいながら、決して会いに行こうとしない父親と、自分の負い目を感じ父に会いにいけずにいる息子。本音を語りあうことがまだできないでいるのだが、2人をつなげるきっかけとなる事件が少しづつおき始め、わだかまった彼らの感情を少しづつと溶かしていく。。というそんなスローな時間が流れる素敵なドラマなの。主役の不器用な少年役の二宮くんが、やっぱり純くんとかぶるな。。


このドラマは、いつもにありがちな1話60分で、テンポよく流れるものとはちょっと異質だなと感じる。毎回ゲスト出演として、色々な俳優さんたちが、スパイスとしてストーリーに入ってくるのですが、上手く父親役の寺尾聰と絡んで人を想うことの大切さを切にアピールしてくれます。(こういう心憎い演出は、さすがですね)

そして最後に、死んだはずの妻(大竹しのぶ)が亡霊として夫の前に現れて、彼の感情に本音で訴えかける。
かなりファンタスティックな設定なんですが、富良野の森のもつ幻想的なイメージと俳優さんたちの演技力のすばらしさで、素直に納得できてしまう不思議な話である。

まだまだ2回と始まったばかりなんですが、この後どうやって2人の溝は埋められていくのか、とっても気になる展開。
あと、やはりコレってさすがはフジテレビのスタッフのパワーなんだけど、セットの完璧さや、景色の撮り方のキレイさは秀逸です。(父親の働く喫茶店は、ドラマのために本当に制作されたものらしい)制作期間が通常の2倍、制作費がその3倍となれば、見るほうも自然と気合が入るもんだ。※気分はリラックスしてますが。。


是非是非。興味のある方は見てみてください。

ドラマ 「優しい時間」ファンサイト (公式よりも、面白い)