高校時代の友人Kに誘われて、「猫のホテル」という劇団の公演に行ってきた。場所はスズナリ@下北沢。久々の小劇場だし、有名なスズナリという芝居小屋も初めてだったので、かなり楽しみだった。
「猫のホテル」は、小劇団の中でもかなりキャリアが長いベテランぞろいの俳優さんがいる劇団。一度観たことがあるが、昔懐かしい「昭和の大衆演芸的」なノリがある不思議なトーンをかもし出すトコだなあという印象がある。

友人Kは、ちょっと前まで女優をやっていて、結婚を機にあっさりと芝居をやめてしまった。かなりもったいない。この劇団猫ホテのメンバーで森田ガンツさんという俳優さんが、昔彼女と、共演した仲なのだ。カナリ個性的なガンツさんは、結構CMなんかでも起用されている人。今はどんな演技をしてるのか?これも気になるポイント・・


まったく内容も調べなかったのだが、観終わった後にほんわりとした感じが残ったいいお芝居だった。
ストーリーは、父親は違うが、同じ母親から生まれた2人の男が、自分の母親「葉子」を探す旅に出る。彼女はなぜ自分たちを捨てたのか?どんな人生を生きていたのか・・?
舞台は、その葉子が夫婦漫談師のお手伝いさんとして働いていた時代にタイムスリップ。そこでの、沢山の人の絡み絡まった人間関係が主として展開していく。売れない漫談師、博打打ち、家出少年など、どうしようもない人生を送っている人たちの情けないけど、笑いや人同士の情けでどうにか生きている生活ぷりが面白い。
葉子は、その妙な変人たちとかかわっていく一方で、何かしっくりこない自分を感じはじめたそんな中、ある日大きな事件に巻き込まれる・・・。

その母親葉子役は、時々テレビドラマでもみかける「大人計画」の猫背椿さん。ぜんぜん美人じゃないんだけど、演技力なのかな?妙に色っぽくて、私たちをグッと挽きつける。さすがだ。
肝心のガンツさんは、嫌味な芸能プロデューサー役、出番が短かったが、相変わらずハイトーンボイスは、健在。でも、ちょっとインパクトは薄かったかも。。

とまあ、久々の演劇鑑賞は、また映画と違った「生」の演技体験が出来て楽しかった。また、面白そうなのがあれば、行ってみたい。

猫のホテル 公式ホームページ