
カムチャツカの若者が きりんの夢をみているとき
メキシコの娘は 朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が ほほえみながら寝返りをうつとき
ローマの少年は柱頭を染める朝陽にウインクする
という、小学校の教科書にも載っている有名な谷川俊太郎の詩だ。
このCMでは、まさに色々な国の朝の空を背景に
詩のナレーションが響き、本当に美しい朝の風景を描いていた。
(最後は、朝のめざめのコーヒーというオチになるのだが。)
何度もこのすばらしい景色を見ていたいと思っていたら、
谷川俊太郎の詩と写真が一緒になった本が出版された。
左から見ると絵本、右からよむと詩集となった珍しい形式の本である。
朝をテーマに、谷川俊太郎は12作の詩を詠んでいる。その詩を背景に季節おりおりの朝の風景写真が各ページにひろがっている。緑豊かな草原であったり、真っ白な雪野原であったりと。
広大な景色の写真は、吉村和敏という在カナダのカメラマンがケベック・プリンスエドワード島の自然中心に撮ったものである。
目で読む詩集、オススメです。
ネスカフェ 「朝のリレー」CM