最近、邦画も悪くないと思う。
友達が絶賛していた「ジョゼと虎と魚たち」。気になっていたのでDVDをアマゾンで購入した。初回特典版なので、1枚は本編、2枚目はメイキングやインタビュー、くるりの「ハイウェイ」のプロモビデオつき。結構オイシイ付録がついてきた!

田辺聖子の原作なので、文学調なストーリー展開と思ったが、イメージは裏切られた。オープニングは、主人公のモノローグとロードムービーのように一種淡々とした風景で始まる。ちょっと毒気のあるキュートなイラスト(「D」というイラストレーター)がシーンに入ってきて、不思議感覚の独特な世界を演出している。
あらすじは、「ジョゼ」と呼ばれる生まれつき足が不自由な女の子と、ちょっと能天気でハンサムな大学生が出会って、恋に落ちる。二人の育ってきた環境が違うせいか、2人の関係は長くは続かないのだが・・・
主演の妻夫木聡と池脇千鶴の2人が、恋に不器用な若者を切なく演じている。ちょっと「ポンヌフの恋人」の日本版?※男女は逆なんだけど・・と思ってしまいました。

まだ見てない人にはちょっとオススメの映画だ。男の子がみたほうがいいと言われてますが、これは女の子にもオススメ。決して派手なシーンはないのだが、監督や出演者たちの心意気みたいなものがじわ~と伝わる作品だからだ。
池脇さんがメイキングの中で「昔、こうやって男に逃げられました・・」と笑いながら言っていたのには、笑いました。なんか、彼女の雰囲気ならわかる気がするなあ。

ジョゼと虎と魚たち 公式HP