荷造りをしていたら
突然の豪雨。
引越しなのに!と思いつつ
頭をよぎるのは彼のこと

毎日屋外で働いている。
天気を気にするのは
私の習慣になっていた

思わず
大丈夫?ってメールしてしまった
もちろん返事はない。
もう連絡しないって話になったもんね。

そしたら
3時間くらいして
彼から電話がかかってきた
何普通にメールしてんだよー(笑)って
あははーって私は笑った
あほだなぁって笑われた

あなたに彼女がいようがいまいが、
私は戻らないし、
東京で働くからって
彼に伝えた
そうしてくださいって言われた

俺も試験が合格じゃなくても
その道には絶対進むからだって

頑張ってって
お互いに言って電話を切った

そこからは
怒涛の引越し作業。
しんみりする間もなくバタバタ出て行った

父の車に乗り込んで
彼にメールした
これで最後だと思って。

意外にすぐ返信が来た
あっさり終えるつもりだった

車は雨に襲われた
遠くに
大きな虹が見えた

私は思い出した
彼が一番好きな映画、
『虹の女神』
私も観て
号泣した
大好きな映画。

虹の写真を彼に送った
DVD買おうと思ったって添えて

彼は
俺も買おうって。
気をつけてなって。

あ、
終われるって思った
今ならゆっくり
受け入れられると。

二人が大好きな映画。
それが存在している。
私たちの8ヶ月を許して、
あたたかい記憶にしていいよって
言ってもらっているようだった。

私は白紙のページを
無我夢中でめくっていた
結末は変わらないのに
でも今やっと
本を閉じられると感じた

これから
辛い事実を
目の当たりにするかもしれない
でも大丈夫、
私には素敵な仲間がたくさんいるし、
あの映画の感動を分かちあったことは変わらないから

明日から
新しい日々が始まる
頑張ろう
もうここには
帰らない、、、かな。