初めて…
なんかな?
昨夜
金縛りにあった。
3回。
キツい。
明らかに夢の延長上なのはある程度把握できる。
しかし体が凍りついていく様はまさに現実。
一度目
夢の内容はあまり覚えてないが
あまりの苦しさに目覚めると仰向けで
指先から血の気が引いて行く感覚。
みるみるうちに全身に痺れが走り
足がつったときのような硬直。
うわっ何やこれ!と思いながらも
何となく猟奇的なものな筈がないと感じれる
冷静な自分もいた。
しかし体は動かない。
苦しんでいると
勝手に左足が上がり始めた。
そんな気がしてるだけや!力抜け!落ち着け!
気持ちとは裏腹に
徐々に左足が上がっていく。
ふとした瞬間
何やら足元に気配がするような気がした。
持ち上げられてる!
そう思うしか自分に説明がつかなかった。
気持ちで負けたらアカン!と言い聞かせた瞬間
思わず足元に向かって口から
コラっ!
と声が出た。
間違いなく声は出てただろう。
部屋中に響いた残響がリアル過ぎた。
次の瞬間左足はドサッと落ち
血の気が回復していった。
あまりの苦しさに息はあがり
何とも言えない嫌な恐怖感が残る。
ここで気にしたら負けや。
少し体を動かし
もう一度眠りについた。
2度目
ぐ
ぐぐーっ
血の気が引き始める
きしむような音が聞こえる。
またや。
く、苦しい!
今度は全身の痺れプラス
首から上を仰向けのまま締め付けられながら、ベッド下へ引っ張られる。
あまりの苦しさに怒りを覚え
頭の上で引っ張る何かに向かって拳を数回降り下ろす。
が
動いたのはいいが全く力が入らない。
クソぉ!と悔しいながらガムシャラに手を伸ばした瞬間
ガッ!
と手を握り返された。
筋肉質で力強い
身に覚えのある感覚に思わず
頭の上に目を向けた。
目に飛び込んできたものは
俺の近しい知り合い。
ニヤニヤとバカにしたような気味の悪い笑みを浮かべ
俺を押さえつける。
真夜中に俺の部屋にいる筈のない男を見て
これが夢だと瞬時に分かる。
しかし俺の怒りは急激に沸点へ達した。
夢ん中まで俺をバカにするなぁ!
大声で吠えかかった瞬間
男は消え
血の気が戻り始めた。
何やねんいったい…
3度目
今度は横向きで寝てみた。
頭がだるくなかなか寝つけない。
しかし2度目からして
明らか夢であることは確定したんだと
気分的には少し落ち着いていた。
ゆっくりと意識が飛び始める
ふわふわとした感覚を味わってる最中
また来た。
最早敏感になっている俺は
少しの痺れから気づいた。
このまま呑み込まれる前に止めなアカン!
必死に抵抗し体を動かそうともがいた。
頭までまわりそうな手前で
ハッと血の気が戻った。
もう寝れん。
こんなにキツいの無理。
時計を見ると
もう5時半。
何か現実を感じていたいと
おもむろに朝食用の米を炊いた。
お湯が沸いていく粒のような輪郭の音を感じ
朦朧としながら
朝を迎えた。
車に乗りふと顔を見ると
額から血が出ていた。
苛々して引っ掻いたんやろうな。
けど何でやろ
俺
結構深爪やのに…
