岐阜かかみがはら航空宇宙博物館

 

 

 富士重工が開発した航空自衛隊のジェット練習機

 

 

 レシプロ機による飛行経験を経た 航空自衛隊のパイロットが搭乗する
 推進力がジェットの実用練習機で、日本人が自ら設計した中等練習機。
 戦後からアメリカの航空禁止も解除され始めた昭和30年(1955)
 国産機プランニングが動き出し、同年11月に計画が了承されます。
 白羽の矢が立った富士重工業(SUBARU)、戦前の中島飛行機も
 新体制下に於けるジェット飛行機の自主開発に戸惑いもありました。
 そんな杞憂も払う研鑽と思想が発揮され、遂に昭和33年(1958)
 試作機が飛行テスト。昭和38年(1963)間の生産数は66機。
 
 日本人待望の純国産ジェット練習機が誕生!!
 
 
 

 富士 T - 1B

 

 

 

 

 

 

 主翼の形状は 後退翼となり、中島飛行機が層流翼型として研究の発達型。

 燃料タンクが翼に内蔵され、衝撃波の発生も制すべく考慮した尾翼の形状。

 痩身の胴体、F86に似てジェットのエアインテークは鼻先にある。

 

 練習機らしく固定式の武装はありませんが、翼下に兵装ステーションを設け

 4基の対地ロケット弾、2基の空対空ミサイル装備も可能となっています。

 

 

 

 

 

 

 

 初 鷹 の愛称が美しい


 当初のエンジンが調達されたT - 1A型には、主機に英国ブリストル製

 オルフェウス・エンジン(一軸式ターボジェット)を搭載していました。

 

 石川島播磨重工業による国産ジェットエンジン・J3搭載のT - 1B型。

 最終的に出力強化を施されたJ3 - 7 に換装したT - 1B型を生産する。

 非力ながらも様々なテスト飛行で、米国機を上回る性能逸話も残ります。

 

 

 

 飛行開発実験団に所属していた機体が 航空宇宙博物館に展示されています。

 写真は、純国産 T - 1B 810号機に記念カラーリング仕様。

 

 

 

 

 

 

  ★性能スペック★

 

  前期は、J3 - IHI - 37  ターボジェットエンジン搭載

  全長 12,12m   全幅10,49m  全高4,08m

 

  

 

  最大速度 503kt /4,572m

  (時速931km/h  マッハ0,8の亜音速域を目指す)

  実用上昇限度 13,564m の高空に達しました。

  射出式シートなど近代化された安全意識と装備に音速時代の到来を感ず。

 

 

 

  奇しくも現代にまでアメリカ政府の威光で開発セーブされる国産機構想。

  そんな呪縛から解き放たれた純国産ジェットの飛翔を夢見ます。

 

 

  平成18年(2006)に小牧基地でのラストフライトにて

  永き任務も終了した T - 1Bシリーズに敬礼。

 

 

 

 

 

 

 

 

   かかみがはら航空宇宙博物館

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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純国産ジェット練習機も黎明期の日本苦労話し。

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