空母 いぶき
威嚇に非ず 戦争を阻止する覚悟
西暦20XY年 尖閣諸島など日本周辺の領海では、領土主権を巡る緊張が
急速に高まっている。
こうした危機的な状況に対する抑止力として、政府は最新鋭の艦艇を中核と
する海上の機動部隊を編成。
コードネーム 『ペガソス』 自衛隊初となる垂直離着陸戦闘機の運用を目的に
した最新鋭護衛艦。
海上自衛隊の艦艇としては、軽空母”というカテゴリーに組するが
第二次大戦中に未完成のまま幻の空母となった『伊吹』 に由来します。
かわぐち かいじ先生の描く作品は、国際政治の均衡や最新戦闘機を保有する
日本の防衛論 今後を示唆します。
特に、これまで先生の描いた先進的な自衛隊の兵装であるところの
潜水艦、イージス護衛艦、そして空母に匹敵する護衛艦が艦隊行動。
時代を先読みした作品には敬服します。
DDV 192 いぶき
海上自衛隊 第五護衛隊群 旗艦として就航。
軽微な対空装備のみと見えるが、護衛艦隊の旗艦としても最大級。
様々な電子戦を視野に入れ、MK 132デコイ発射機 6基など装備。
満載排水量 2万 6千トン 兵装は、ファランクス20㎜
CIWSシステム 2基、防禦用Sea RAM近SAM 2基。
いま母港となる横須賀基地から 鳥島沖の演習航海に向け着々と準備が
進行しているのであった。
いぶき 最大の特徴は、航空機(戦闘機)搭載型護衛艦であること。
F 35 JB を艦内に15機搭載可能。
顕在化する脅威に対し!
明確な軍事行動で敵対する側は命懸けだ、実力と実績の無い者は排除。
左舷には、スキージャンプ式発射台の飛行甲板を備える画期的な実戦能力。
波紋を呼ぶ 主力戦闘機の搭載!
専守防衛の観点から F 35 JB は、VTOL式の戦闘機で 航続距離は短い。
周辺国への配慮で侵略攻撃が目的ではなく、対潜水上艦艇とした護衛艦配備。
望まぬ有事、自衛隊 VS 中国軍!
新たな局面の打開に 自衛隊にも組織力に革新的な英断が振り下ろされる。
自衛隊は空・海 同時運用が試みられ 航空管制は空自、操艦は海自の方式。
僚艦は精鋭揃い!
世界の海洋で米国の機動艦隊がそうであるように
脆弱とも思える いぶき の防衛は随行する艦隊に委ねられる。
ミサイル護衛艦としてのDDG 177 イージス艦 『あたご』、
同176 『ちょうかい』
汎用護衛艦 DD 153 『ゆうぎり』、 同156 『せとぎり』。
さらに海底に展開する AIP新鋭潜水艦 SS504 『けんりゅう』
(潜水艦のみ画像元は、お借りしています。ありがとうございます。)
いずれも旧来の機関で航行、燃料は通常通り艦隊群の補給物資。
AOE 補給艦 426 『おうみ』を含む 6艦が防衛の盾。
CAST
就役した架空の新型護衛艦 『いぶき』 の登場人物を紹介しよう。
現代の英傑、初代館長の経歴、航空自衛隊の若きエースパイロット秋津 竜太。
最年少で一佐に昇格し、海自に転属となる大抜擢で艦長に就任。
勇敢で頭脳明晰な彼は積極策を身上とする。
副艦長兼任で航海長の新波歳也、 本計画を推進した総理大臣の垂水慶一郎
など、これまでの かわぐち作品には集大成のような魅力的なキャラクター達。
まさに 『いぶき』 が置かれた立場は、激震する東アジアに於ける可能性
諸外国から軍事行動による侵略の脅威、島嶼防衛の最前線で示すもの。
新鋭機が舞う苛烈な攻防!
本作品の切り札は、無論・・ 護衛艦 『いぶき』 だが。
やはり、最強のステルス要撃機として搭載され飛翔する最新戦闘機
F35 JB(垂直離着陸VTOL能力)の空戦能力だ。
強硬な手段で攻撃してくる中国軍との有事が勃発。
艦載機運用を可能とする垂直離着陸と対空兵装を駆使。
海上での専守防衛行動も次第に激化する戦闘の果てに・・
苦渋の判断を迫られる乗組員たちの緊迫したドラマ。
護衛艦の搭載ヘリコプターは、もうひとつの要といえる洋上の戦力。
SH 60K も艦載機として ブリッピング・ソナーによる
対潜哨戒やベイルアウトした戦闘機のパイロット救助に活躍。
有事勃発!
尖閣諸島を中国の領土と言明、ミサイル武装した軍事行動で上陸する中国軍。
与那国島、宮古島の自衛隊基地レーダーサイトが爆撃され炎上。
多数の死者負傷者、そして島民が捕虜にされる緊急事態。
国民の安全を守るために!
日本の領土に対する侵犯(侵略)に対し全世界も騒然、
政府と自衛隊が決断する?島民の安否と奪還のため作戦が開始と同時に
中国軍は洋上の空母 遼寧 からの戦闘機で攻撃に転じる。
殲” 襲来!
領土への奇襲攻撃で死傷者が、中国軍の新鋭戦闘機 殲 との激しい空中戦。
制空圏を侵すミサイルに護衛艦からの迎撃開始。
性能で優位の F35 JBが数で追い込まれる。
急迫する危機
侵略を正当化させぬ防衛!
急襲され基地レーダーサイトや滑走路を破壊、戦闘車輌と陸上部隊が制圧。
囚われの島民の生命は? 罠を巡らせ艦隊規模の総力戦を仕掛ける中国軍。
牙を剥く中国海軍!
いぶき 撃沈を具申する人民解放軍 海軍
疲弊した世界の隙を突く戦争行為は、最も原始的な領土略奪行為である。
傷つき疲弊し、戦力が失われていく護衛艦隊に急迫する執拗な中国軍の
物量攻撃が描かれています。
いぶき と乗艦する自衛官の運命は?。
写真は、私が国内で撮影した護衛艦DDH かが
作品は、想定される中国軍との理不尽で悲壮な軍事衝突を克明に描き、
そうした事態を避ける願いを伝えます。
参考にさせていただいた 護衛艦DDH‐184 かが
どうする中国関係?パンダ返してね。
実際の海原は? 中国軍による侵攻が危惧される台湾も危機感。
中国軍は、経済力をバックに近代化と拡充をメインにしています。
しかし、兵器の運用や錬度、性能差は米軍との開きが大きい実情。
それ故に即時侵攻というシナリオも出来ずに平行線を辿る。
自らが優勢な物量で攻勢できる途上国には、圧力や牽制も強気。
その被害で弱小の国々が連帯したり米国傘下を進めないように
経済面を刃とした水面下での狡猾な諜略が行われていますね。
経済力による旨味を知る超大国の中国は、単純な戦争など
マネジメント面で踏み込みませんね。あくまでも威圧行為。
勝利の美酒に酔いたい大国の兵員や首脳は、失うばかりの
争いなどモーションだけ、危険を冒してまで侵略しない。
言わば、精神論的なプレッシャーで相手国に悲鳴を上げさせ、
弱体化や懐柔させようと時間稼ぎをしています。
まだまだ本格的な戦争で、先鋭的軍事力と百戦錬磨の米軍を
敵として戦い勝利する戦略が確立していないからです。
西側がウクライナ戦争で、戦意が増す現在なら危険度が上。
全面的に戦闘状態となれば、喪失利益が計り知れない。
いま急ピッチで建造する空母戦力や戦闘機増産。
矢玉?を揃えた磐石な大洋の支配構想に狂いが生じました。
前世紀の如き、兵士に死んで来い!と命じて従う時代でない。
日本の国政や内部にも膨大な影響を及ぼすべく暗躍中。
いうなれば、中国の賢明さですか。
『戦わずして勝つ』孫子の兵法など古代より哲学国です。
事実上の繁栄を掴むと守りに入る、世界恐慌まで起こせる
経済力を得た首脳部の判断は、疲弊した小さな島国の動揺
とは別次元と考察されるのです。
世界の大国で僚友とも呼べるロシアが圧勝も出来ず狼狽。
迂闊なバランス感覚の欠如で、せっかくの暴利が消える。
そんな些細なと思える守備への意識に傾注が窺えます。
気球を上げて撃たせる!のも相手の心理分析なんです。
日々、日本でも危機感を煽るニュースやメディア論が
流れていますが?それでは海外に知られる内情の暴露。
馬鹿げた話し我が国の損失になります。
国が許すはずもないので、安全な範囲なんでしょう。
つまり内容に首を突っ込む必要性は薄い。
日常生活で、メディアリードに一喜一憂すると破綻。
むしろネガティブ・シンキングに誘導する撹乱戦術です。
そうした理由で、私個人は殆ど戦時脅威に関したテレビ
見向きもしません(参考までにしておけば正解)。
いま世界中に情報(惚)というものが溢れています。
それを理解していない人間には無意味な心配性の列挙。
仮に英字新聞も読めない人が、抱えてどうするのです。
最初から順序が逆ですよね。
大昔、哀しい戦争していたアメリカ国ですら、英語を
読めれば心理を理解し、争いや反感は減ったでしょう。
中国やロシア脅威も文化や伝統を知り学習が先です。
争うために銃は握らない…ペンは器用に使えますね。
世界の偉大な文豪の作品は凍えるロシアのお家芸。
中国は、哲学や古代文明発祥の地です。
黄砂ばかり飛んでくる理由も 日本人は御存知でしょう。
彼らのほうが日本のことも学んでいるはずですよ。
兵器より景気、核弾頭よりソロバン決済。
兵器の数より知恵のある国が生き残れます。
知恵なら… 読者さんたちが凄い強さ。
凛々しく生き、中国が交友を願う
立派な日本国にしましょう。
期待しております。 みなさんからの百雁の便り。
国の情報管理や誘導に凝り過ぎて、こんな小学生以下の文面までも
検閲(笑)しないと、己の芝居が続けられない社会なのです。
平和では儲からず、危機感を抱かせる社会の目論見は迷惑。
わたしは世界中とトモダチ作戦(笑)したいです。
戦争意識に支配されない未来へ
誰もが本は読める!
自分の頭と実力で理解できないと
大慌てで戦争を叫ぶ!ナンセンス。
そんな馬鹿げた世界にしない。
今世紀で、世界の戦争を消す。
いい夢とは、明日の現実だ!。
ホームページ 失われた 地平線
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戦闘機も仲良しに思えるショットでしょ。