山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅葉なりけり 

新名 宿禰 (にいなの すくね)の子である 春道 列樹 (はるみちの つらき)の詠んだ万葉歌。
強い風の吹く 山中では 散った紅葉の吹き溜まりが観られます。
それがまるで堰き止めにされた 柵(しがらみ)を見るような様子だったと。 

あたかも・・ 川に流れる紅葉の作りだした 帯のような模様に思えたのでしょうか?
風は・・ 思いがけない変化を生じますね。 

なにより・・ いたく心地よいと感じる私なのでした。 
