能登半島の 北端に星を観に行く旅人よ・・
きょうも 夕陽は、このうえなく美しいものでした。
西暦1180年 治承 寿永の乱(源平合戦) ありて、
敗北した平氏一門の権威を失わせ 多くの運命を変えた 六年にも渡る戦渦。
日本の中世に於ける内乱を経て・・ この風景を心に映した都人たちがおりました。
1185年 寿永四年、壇ノ浦の合戦で捕縛された平 時忠は、しばし都に留め置かれ
かつての都での栄華も虚しく
人目を憚るようにひっそりと葬られている時忠
二度と戻らない災禍・・ 過ちを冒した一族とされ無念の死
もう晩秋の冷たさを感じさせる 潮風の余韻だけが通り過ぎる能登の海辺。