21世紀の自動車社会   どんな流行へのムーブメントがあるか?予想された。

  日本型とも呼べる風刺、それとも社会規範に於ける最大のインパクトがあった。

  経済や社会問題までに影響力を魅せた痛烈なシリーズ。

 

 

それが  頭文字 D (イニシャルディー)

 

しげの秀一さんのファンなのだが、初めて読んだ瞬間に戸惑ったくらい。

クルマ漫画で、しげの先生家の以前の愛車が(赤じゃないが)登場しており

主人公のモチベーションの低さがイマ風?かとも思った、なんと峠のドリフト系。

(ちなみに 86もサバンナFC も 若き日は彼の愛車だった。)

 

バリバリ伝説” という名作の読者でもある私には、四輪の話しなんて・・ という印象

ところが世界GP までも熱く描いた氏の筆意も物語りも俄然?変身を遂げていました。

 

 

 

既成概念じゃあ TOYOTA製のAE 86” (アペックス)は、デートカーの部類?

スタイリングは好きだが、エンジンより足回りもプアなイメージで走りに疑問視

作品中に見られる攻め”の疾走は、競技に多いクーペの方かな?と感じます。

 

ところが・・ ミラクルを果たす仕掛けはちゃんとありました。

父親は、群馬の豆腐屋さんだが、元伝説のラリースト、クルマも再セット

カローラ・バンのミッション(ローギアード設定)を組み 低中速シフトの繋がり重視

ワタナベの艶消しホイールにタイヤ銘柄不明、サスはセッティングで最適化を図る

(内装も外観も・・ ほぼノーマル、ナルディの革巻きステアが しげの氏の趣味であること)

 

主人公の拓海くんが、エリア全域の走り屋チームから挑戦されても

技術的に難易度が高い下りコースで勝利する理由が、秋名峠での習熟にあった。

(彼の日常は、早朝から家業の豆腐を配達すべく榛名峠を走るのです。)

 

 

知らない間に ドラテク英才教育

 

やたら?男っぽい父親との暮らす高校生、運転は父の戦略か。

こうした クルマ好きのハートに響く設定と・・ 怪しげな青春ドラマにハマる。

いつの間にか、社会現象を引き起こす程のドライビング系劇画に昇華していく。

 

 

 

主人公は クルマも運転も嫌い!!

 

当世は、クルマ車種を型式で呼称するのがマニアック。

始まりの物語りで、いつの間にか詳しい人も知らない人も(笑)見事に読者

さらに 人々との出会いで ドライビングテク同様に成長していく拓海くんたち。

もちろん キーパーソンのハチロクも強敵に敗れて エンジン換装する強化を施す。

 

 

 

この作品が無ければ・・ スプリンター・トレノAPEX” なんて忘れられている。

同型のカローラ、スプリンターのエンジンは素直な4AGEUのツインカムで非力。

よくある・・ 普通の男子が隠れ凄腕のヒーローになっていく漫画が好印象でブレイク。

 

 

 

湾岸や首都高での最高速を描く 『湾岸ミッドナイト』

同時期に描かれた、楠木 みちはる先生の名作も凄すぎる。

(どうしても高額なチュ-ニングのコストと社会に反する行為に抵抗も)

 

 

しかし、頭文字 D” の身近な愛車をテクで速く!!

この揺るぎない 誰もが心を惹かれるコンセプトが超ヒット

 

こうして公道最速伝説” と銘打った 頭文字 D” は本物の伝説に。

旧モデル市場では価格が高騰、改造車が続出し・・  ドラマ中にある

フロント軽量化の黒いドライカーボン・ボンネット趣味が席巻していった。

 

 

しげの秀一先生は、間違いなく天に愛された天才であろう。

二輪で白熱した『バリ伝』 に、最初は戸惑った 四輪の『イニ D

ここまで誌上でもメディアからエンタメまでヒットさせるのは神業だ。

 

大人気の波及で・・ しばしばバイク走り屋が事故増加

走行に規制される峠道や道路が知られるなど、社会問題は必至。

このイニシャルD” でもドリフト行為で危機感を孕ませる事態がある。

 

そのせいか、メーカーにNewモデル 86”への配慮なのか・・

我らの英雄 藤原 拓海は、プロ転向後に不運な天才で消えていく。

プロラリーストとして世界を転戦、あるコースで転落し負傷で再起不能

(憬れて真似をする若者の事故問題に警鐘か?)

 

続編ともいえる、MFG(MFゴースト)では、英国のドライビング校の講師

今後の超新星として主役となる 片桐 彼夏(カナタ)を指導した日本人役。

 

 

そのストーリーを読むと 我々も何故か目頭がアツくなるのだ・・。

いまなお 愛され多くのファンに衝撃を与えた稀代の名作は不滅。

 

むしろクルマには、切り離せない情熱と未来への系譜を理解する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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クルマ運転も穏やか過ぎて・・ ノロマで制限速度より出せない自分。

まさしくタコ(メーターじゃなく) タコ なんですよね。

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